株式投資で保有している銘柄が「S安」や「S高」になると凹んだり舞い上がったり、平常心を保てない状態が続いて投資に影響が出ていましたが、仮想通貨の投資にシフトしてからは暴落時に対する耐性が強まったと実感しています。
仮想通貨の投資をされている方であればご存知かと思いますが、日々の5~10%の上下は日常茶飯事、またある時は20%~30%の値動きも当たり前、これは株のストップ安・ストップ高と同規模の動きに相当します。
コロナショックの時に1000万円ほど損切りを経験した私ですが、もちろんその時も精神力を試されました。しかし、その後の株式投資に対応できるほどの耐性・忍耐力が備わったかと言われると、今でも株の銘柄を見る度にびくびくしています笑
ところが仮想通貨への投資では、あまりそのような不安がないので不思議に感じていましたが、最近、その理由や自分の心理状況が分かってきました。今回はその辺について説明したいと思います。
日本株には値幅制限がある!
日本の株式投資では値幅制限があり下落・上昇率をとどめるシステムがあります。本来、暴落した場合「割安!」と思って買いが入ってくることもありますが、S安で張り付いてしまうと投資家心理としてパニックに陥ります。
これは「買い」の場合でも同じことが言えまして、天井に張り付いた株価を眺めると欲というか明日も張り付くのではと妙な思惑が働いてしまい、本来自分が利益確定したかったロードマップが崩れやすいのです。
S安の時はもっと顕著ですね。売ろうとしても売れない心理から「割安」→「明日も下落するかも、張り付くかも」と大衆心理が変わってしまい、なかなか買いが入りにくい演出になっているように感じます。
そりゃ、ストップ安に張り付くと一斉に売り圧力が強まるのも納得しますよね。我先に逃げようとしますから。また連続でS安になるとしたら尚更、精神的に悩まされる訳です。
これが米株では値幅制限がありませんし、仮想通貨の投資でも制限がありません。結果がそのまま反映されますから良い材料が出たときは1日で50%になることもありますし、悪い材料が出たときは半値まであっという間です笑
この激しい値動きに良い・悪いがあるでしょうが、物事の結果が出るのも一瞬なので、気持ちのリセットがしやすく次の動きや対策に向かって前進していけるように考えを前向きにできます。数日、身動きが取れない値幅制限の方がしんどいです。
なので、この値幅制限というのは平常心を奪い「煽る」システムだなと、仮想通貨の投資から学びましたし、大衆心理が左右されて巻き込まれるので私は苦手だなと感じるようになりました。
日本株は空売りの方が儲かるという風潮
アベノミクスが始まった2013年~は株に勢いがあり、ダブルテンバガーやトリプルテンバガーとなった銘柄をゴロゴロと見かけました。これは大口や投資機関も買い方に徹していて仕手もあったでしょうが全体的に活発でした。
ところが、トランプ大統領が就任した頃、2016年くらいから空売りで儲けようとする風潮が強まってきたように感じます。見せ板を出すなど、株価を押さえつけようとしているのが、板の状況からも見て取れました。
その時代に適した流れがあるのでしょうが、今は空売りで稼ごうとして一般投資家を嵌め込むような銘柄が多いように思います。せっかく良い材料を持っていても、良い決算でも操作されてしまっては手も足も出ません。S高に匹敵する材料が出ても売り圧力で抑えられることもありますからね。
私はどちらかというと「買い方」の立場なので、現状の売り方の方が儲かる株式投資は合っていないのかなと思います。安くなったところを少しずつ仕込んで上昇するまで密かに耐える、それに適した投資対象が仮想通貨でした。
そのうち仮想通貨も空売りが儲かるような時代に突入するかもしれませんが、今はまだ夢を抱く投資家が多いですしテスラなど大企業も仮想通貨に手を出してますから、大衆心理としても「買い」のスタンスが強いでしょう。
利益確定や現金ポジションにシフトする人、値下げで利益を取る空売り程度はあったとしても、株式投資のように頭から押さえつけようとする大口・機関投資家の動きは仮想通貨の銘柄からはあまり見受けられません。
よって、天井を押さえつけるような不安要素もなく自信をもって投資にあたれます。その後に何か悪い材料が出て暴落したとしても、日々の値動きに慣れたのでそんなにくよくよしない心構えも備わってきました。
投資は心理戦!
私は投資を通して最大の敵は「自分の精神力・心」と考えるようになり、心理戦だなと思うようになりました。売りや買い圧力・見せ板・S安やS高の張り付き、どれもが心理戦の材料です。
であれば、少しでも不安材料が少ない投資対象の方が値動きの激しさに慣れたというよりも、大口が頭を押さえつけている訳ではないので、暴落してもまた上昇するであろうというマインドの持ち方に慣れたという感じです。
チャイナショック・コロナショックなどで暴落時の精神的な部分を鍛えることはできましたが、次の銘柄を分析しようにもその銘柄の株価が上昇する流れを操作されて妨げる存在がいるのでは・・・といろいろ余計な考えがよぎるのです。
もはや、「投資」とは言えない状況です。売り・買い圧力を演出できる「資金力」やインサイダーに近い「情報力」をもつ機関が有利ですし、そのようなクジラに対抗するなんてまったく平等でありません。
今でも株式投資の際に、びくびくしてしまうのは上記の理由からで、値幅制限・見せ板などの心理戦から安心して投資ができないからですね。本当に良い銘柄と思っていても株価が冴えないことが多くて操作が著しいな~と・・・
仮想通貨は歴史が浅く、株式投資の歴史と比較すると最近登場した新興の投資対象ですので、大口・機関投資家もまだまだ立ち寄らないのでしょうね。そもそも株式投資の空売りに専念するだけでまだ利益出てるのでわざわざ歴史浅い危険な勝負に出る必要もないからかと。
少しでも不安を取り除いて真っ向勝負できるのか仮想通貨の投資で魅力を感じている点です。大衆心理として仮想通貨のマインドが変化しないようであれば、私は今後も仮想通貨の投資にお世話になると思います。