謝罪会見でも不適切発言!さらに炎上
東京オリンピック・パラリンピック組織委員会の会長を務める森喜朗氏(83)が女性軽視と捉えらえる発言をしたということで、全世界で波紋が広がっています。
オリンピック・パラリンピックの準備局には 「更迭すべき」「不適切な発言」「失礼な態度」という批判から、「あんな人間を組織委員会の会長にするな」など辞任を求める苦情の電話が既に200件以上かかってきたそうです。
中には「大会そのものを中止すべき」など、森氏でなく「オリンピック開催」に対する批判も発生しています。森喜朗氏の不適切な発言=オリンピック開催への影響にまで発展しているのです。
以前にも森氏の「 東京オリンピックは新型コロナウイルスがどんな形でも開催するんだ 」という発言が理解できないとして、ロンブーの田村淳さんが聖火ランナーを辞退されています。
このように、賛同できないとして芸能人を含め、スポンサー、選手団からの辞退も増えていくと、オリンピック開催そのものに反発する意見も増加していきますよね。なので、森氏による緊急な会見が必要だったのでしょう。
また、世界からも「日本は男女平等の観点が遅れている」や「女性軽視する日本オリンピック委員会の会長森氏」など叩かれていますから、国内外に対しても記者会見を通して発信していかなければなりませんでした。
昨日、謝罪と説明を盛り込んだ記者会見が開かれましたが、この記者会見の内容が「反省が感じらない」「記者に逆切れ」とさらに炎上してしまい、火に油を注ぐ形に。なぜ、このような態度をなさったのでしょうか。どうやら発言内容にヒントがあるようです。
森喜朗氏の世間からズレた価値観や感覚が問題に
森喜朗氏の記者会見での発言から、森氏と世間における「価値観や感覚のズレ」は明確です。とくに記者から「女性の登用について」質問があった際に、「女性と男性しかいない。もちろん両性というのもありますけれど」と発言された点が最大のバッシングポイントに。
おそらく、性的少数派(セクシャルマイノリティー)を意識されて、「女性と男性しかいない」と言い切った後に、失言と捉えられないように「両性」という言葉を付け足したのでしょうが、もしLGBTの観点を理解されている方であれば「両性」なんて言葉は決して使いません。
女性同性愛者、男性同性愛者、男女問わず両性愛者、トランスジェンダーなど総称してLGBTであり、多種多様な意義が存在する複雑で表現が難しい考えから、「両性」とひとまとめに言い切っている点が世間からも批判されています。
これはもはや、「失言」とかそういう次元の話ではないですね、感覚の問題です。会長という立場であるからこそ、発言の一つ一つが重い。自分の考えの正当性とかどうでもいい問題です。むしろ自分の意見を抑えてでも、世間に受け入れられる、世間に寄り添った言葉選びが必要ですからね。
国内だけでなく国外からも注目される立場だからこそ、より発言内容には細心の注意を促す必要があります。意識が不十分、発言の重大さが理解できないのであれば、オリンピック組織委員会のリーダーは務まりません。オリンピック憲章にも「男女平等」はしっかりと明記されていますよ。
少なくとも記者会見の態度からは、失言や失態について、あまりピンときていない様子。それどころか「何で自分が悪いんだ。」くらいの印象に感じました。オリンピックの開催について反対という声が80%の現状、ご本人は辞任の意思はないということです。
国民に寄り添ったリーダーシップ
本音と建前、自分の本心でなくとも、まずは国民の信頼回復のためにしっかりと謝罪して、オリンピック開催に努めるのが筋でしょう。それでも、言っても良いこと、悪いことがあります。今回の発言は絶対に良くないですね・・・
国民は不愉快な思いをしてますから、少なくとも理解・共感・支持・了承が得られような謝罪会見を目指さないと。 あの偉そうな態度では誰が共感しませんよ・・・世渡り下手な不器用な人なのかなと感じる方もいるでしょう。
実際に、五輪ボランティア活動を辞退する人も現れてきています。なので発言の与える影響は大きい訳で、記者会見を杜撰にすればこのような状況に陥ることくらい読めていたでしょう。側近が森氏に反論、意見を言えないという噂も聞きますけどね。
ちなみに森喜朗氏が総理大臣を務めた時、内閣支持率は8%にまで下落したことがあります。自分中心で国民に寄り添ったり謙虚な姿勢が苦手な人なのでしょう。これではオリンピック開催の支持率も8%にまで下落する可能性も。
それでもオリンピックは開催されると思います。理由は下記の記事を読んでみてください。IOCは何としても、オリンピックを開催しないといけない事情がありますからね。きっとご納得されると思います。
国民の支持を得られないままでオリンピックを開催してもね・・・と感じてしまう今日この頃。開催を目指すのであれば今後も森喜朗氏の進退が問われそうです。
もちろん、森喜朗氏が今まで東京オリンピック開催に向けて実現された成果、利害関係者との間に入ってうまくまとめたり、指示や連携を図るなど、その手腕や功績が評価されることもあったか思います。
だからこそ、最後の最後まで問題なく締めてオリンピックを無事に開催して頂きたかった。失言で築き上げた功績を台無しにするのは残念な訳です。
もっと国民の意見に耳を傾けて頂き、自分の立場がオリンピックを承知する国民の代表であること、世界に発信していくリーダーであることを強く承知して欲しいです。
いずれにしても、世間・参加選手・スポンサー・ボランティアの皆さん・自治体からの支持を得るためにも、残り半年という身近時間を有効活用して信頼回復を務める必要がありそうです。
閲覧ありがとうございました!