京アニと共に、事件を風化させないように
様々な新しいニュースが飛び交う中、風化させたくない事件の一つが京アニ放火事件です。「Pray for Kyoani」をスローガンに世界中のファンが応援や募金支援活動をしております。
京アニが世界に誇る「アニメクオリティ」は並々ならぬスタッフの努力によるものです。陰ながら下支えしてきた優秀なスタッフ達が、一瞬の出来事で犠牲となってしまったことが本当に悔やまれます。
今の私が、京アニのためにできること、それは風化させないようにブログという形で記録することなのではないかと思いました。
いずれは、献花台も放火現場となった建物も撤去されます。ですが、ブログは未来永劫、当時の様子を語り続けます。
遠方でどうしても現地に赴けない人や、弔問に行こうか迷っている方々に対して少しでも参考になればと思い、リアリティー重視で記載しております。
よって、この記事には放火にあった現場建物の写真が掲載されています。事実を包み隠さず記録していきたい管理人の意向によるものですが、 辛く悲しい想いや不愉快な想いをされる方は閲覧をお控えください。
まずは、放火という残虐な犯行により、35名の方が犠牲となってしまった今回の事件。
惜しくも犠牲となってしまった方に、心よりご冥福をお祈り申し上げます。
献花台に弔問で訪れたきっかけ
先日、報道番組内で京都アニメーション従業員の方に焦点を絞った特集コーナーが作られており、アニメに対する情熱がヒシヒシと伝わりとても感銘を受けました。
このように優秀なスタッフや京アニの技術力、世界への貢献などにスポットをあてた特集はもっと企画して欲しいです。
今までは犯人に焦点をあてた報道が多かったのですが、スタッフを題材にした報道が増える度に、献花台にお祈りを捧げたいと思うようになりました。そして、京都アニメーション第一スタジオの献花台と放火現場を訪れました。
現地に行くと辛い・悲しい気持ちになりそうで少し抵抗はあったものの、現実から目を背けてはならないような気がしましたし、この凄惨な事件を後世に伝えていく必要があると思い行こうと決めました。
なによりも今まで京アニにたくさんお世話になった身ですから、献花台があるうちにどうしても弔問したかったのです。
結論として、行くことにより、さらに深い想いでこの事件と向き合うようになりました。そして、一人でも多くの方に弔問に行って欲しいと切に願います。
京アニの献花台が8月25日に終了する報道がありましたので、まだ弔問に赴いていない方がいましたらお早めに。
もし、行こうか悩んで迷うっている方がいましたら、このブログをお読みになって判断されるのも良いのではないかと思います。
行く予定の方は、JR京都駅から簡単に行くことができますので、是非皆様の想いや祈りを捧げてください。
この日の京都は最高気温39度を記録する猛暑日で、照り付ける日差しで参りそうになりました。ですが、犠牲者の方々はもっと苦しい思いをされました…
煙と炎の熱さの中、亡くなってしまった方を想うと居たたまれない気持ちになります。
最寄りの京阪電車「六地蔵駅」から隣接した場所に献花台があります。
たくさんの千羽鶴、弔問に訪れた世界中のファンからのメッセージが心に染みます。
献花台と京都アニメーション第一スタジオまでのアクセス方法
ここで、京阪電車「六地蔵」までのアクセスについて少しでもご参考になればと思いまして、現地までの簡単な行き方を紹介します。
実はJR京都駅から六地蔵駅まで行き、そこから京阪電車「六地蔵」駅まで歩いて行くルートが一番わかりやすいです。
※京阪電車は乗り換えが多くて京都から向かう際は少し時間がかかります。
まず、JR京都駅内で8・9番線を目指します。
東福寺、稲荷を通過する奈良方面の電車に乗ってください。
六地蔵は、JR京都から五番目の駅です。
六地蔵駅を出ると改札口がありますので、改札口を出て、右手方向の「京阪電車」「地下鉄」方面を目指してください。
歩いて2分ほどで、途中に地下鉄「六地蔵駅」が右手に見えてくるのでそのまま通過しましょう。
さらに道のりをまっすぐ進むと、前方に河原に繋がる階段が見えてきます。
こちらの階段を昇り、川沿いを左手方向に進みます。
※看板で京阪電車「六地蔵駅」が左手方向にあると表示されています。
緑色の大きい橋が見えてきますので渡りましょう。
橋を渡ったら左手に進むと京阪電車「六地蔵」駅が見えてきます。
京阪電車「六地蔵駅」まで歩くと献花台が見えます。
献花台の向かいがタクシー乗り場なのですが、その奥に放火現場がちらっと見えます…
黒く焦げている部分が少し見えており、とても生々しい状況です。
お供え物を捧げ、お祈りをしてから現場にも赴くことに。
放火現場の建物に行くのは辛かったですし、悲しさも出てきました。
それでも、二度と起きてはいけない事件、事実としっかり向き合う想いで行くことにしました。
とても酷い状況でした。夕方に行ったのですが、薄暗い中にも際立つ漆黒の建物が当時の悲惨さを物語っており、さらに窓周辺に集中した焦げから炎の強さを伝えています。
建物沿いの路地を進んでいくと、反対方向からも建物の様子が確認できます。夕方でしたが、多くの弔問者が訪れていました。彼らは手を合わせて祈りを捧げていました。
建物から抱いた感情は「無」「空虚」、本当に恐ろしい光景でとても悲しい気持ちに浸りました。 入り混じった様々な感情が、帰りの電車の中でずっと引きずっていました。
京都アニメーションの社長は、近隣住民を配慮したうえで、一刻も建物を撤去し、跡地を公園にして碑を立てようとされています。
この建物もいずれは取り壊されることになります。決して風化させてはいけない事件です。
なので少しでも多くの方に、建物が撤去される前に献花台や建物を訪れて、直接生で感じ取って頂きたいのです。
テレビやネットの報道では伝わらないリアリティ、深い想いが生まれます。
悲しい気持ちや居たたまれない思い、辛い現実が生まれるかもしれません。
ですが、私の中ではこの「リアル」によって直接抱いた「感情」や「想い」こそが、記憶に深く刻む「鍵」となりました。
目の前で見た事実は、一生忘れることはありません。
弔問に訪れていた方々も皆、同じ想いであると思います。きっかけは人ぞれぞれかもしれませんが、京アニのために「何かしたい」という気持ちが、この献花台に集結しているように感じました。
生々しい建物の様子から不愉快な想いをされた方もいるかもしれませんが、命を奪われてお亡くなりになってしまった犠牲者のためにも、彼らが愛した京都アニメーションのためにも、自分にできる形が事実としての記録です。
私は、これからも京都アニメーションを応援していきます。そして犠牲者の方々のことは絶対に忘れません。これからも京アニと共に歩んでいきたいからこそ事実を背負っていきます。