プライズゲームでの事件
プリクラを撮りに、あるいは欲しいぬいぐるみをゲットしにゲーセンへ。
ゲームセンターには様々な機種があり、プレイに対して対価を支払うアーケードゲームと、UFOキャッチーのように景品を獲得するプレイ回数に対して対価を支払うプライズ(景品)ゲームがあります。
ゲームセンターで扱っているプライズは、フィギュアからぬいぐるみ、タペストリーやポスターなど、どれも魅力的なものばかり。
そして、あともう少しで取れそうになると……景品をゲットするまでハマってしまいますよね笑
ついつい、のめり込んでしまい予想以上の出費が発生した経験はありませんか?楽しむ程度でしたら良いのですがあまりのめり込んでしまうと、とんでもないことに……
昨年、このような事件がありました。
景品が取れない設定がされていたクレーン詐欺事件です。
店員は、客に対して「精神力が足りない」として長時間に渡りプライズゲームをさせたのです。景品が取れない、精神力が足りないと言われ続ける、あまりに踏んだり蹴ったりですね……
そして驚愕なのは、詐欺にあってしまったお客さんの被害額は……なんと
現金47万円!
仮に数万円でもびっくりなのですが、被害額の規模が凄まじいですね!こちらのゲームセンター、景品が取れないようにゲーム機には細工が施されておりました。
スタッフには、お客様からお金をだまし取る対応マニュアルまで用意させていたとのことです。
このようなゲームセンターが存在するとなると、ゲーセンが怖くなってしまいますよね……でも中には良心的なゲームセンターもちゃんとあります!
ゲームセンターを見極めるポイント
一体、どうやって健全なゲームセンターを見極めたら良いのでしょうか?実は、注意しておきたいポイントがいくつかあります。
①プライズの市販価格は800円まで
まず、ゲーム機のプライズ景品には上限価格が決まっています。市販価格が800円を超えてしまう商品をゲーム景品に使用することはガイドラインで禁じられています。※1
もし、PS4 や任天堂Switchなどゲーム機本体や1万円を超えるような高額フィギュア、明らかに800円を超えるような大きいぬいぐるみなどの商品が景品として扱われていたら要注意です。
実際に、クレーンゲーム詐欺の事件でも、被害者が狙っていた景品は任天堂Switchでした。
警察に押収された商品の中には様々な高額商品が映し出されていました。
なぜ、高額商品が景品として禁止されているかと言うと、ゲームセンターは遊戯施設のため、18歳未満も出入りする施設です。
パチンコのように射幸心を煽る高額な商品を景品とすることが禁じられている訳です。
②二次交換による景品渡しは禁止
「二次交換」とは、取得した景品を別の景品に交換することです。わかりやすく説明すると、獲得したパチンコの玉を景品に交換することですね。
ギャンブル性に繋がるので、禁止されているのですが、ゲームセンターで下記のケースなどで使用されていることが多いです。
例えば、中身の見えない黒いカプセルをUFOキャッチャーで取得した後、その黒いカプセルの中に「景品名」が書いた紙があり、景品と交換するゲーム内容。
または、ガチャポンのカプセルの中にくじ引きがあり、そのくじの内容で景品が変わるもの。
つまり、直接的ではなく、間接的に景品を獲得する行為はいかなる形式・種類であれガイドライン違反となります。
③店員スタッフが煽ったり、サービスしてくる
ニュースでも取り上げられていたのですが、店員は「精神力が足りない」として被害者を脅かしていました。
さらに、現金が尽きそうになると、ATMでお金を下ろすように迫っていたとのことです。
店外に出た時に、そのまま逃げ通せたら…と思うかもしれませんが、景品獲得のために費やした金額やここで諦めたら全てを失う恐怖、あともう少しで景品をゲットできるかもしれない希望。
その他諸々の強迫観念から八方塞がりでなかなか抜け出せないのです。全て巧みに計算されていますね…
次にサービスについて説明致します。
狙っている景品が取れやすくなるように、スタッフが手伝いをする行為は問題ないです。
ただ、今狙っている景品があったとして、それに追加で景品を付ける「サービス」は二次交換と同様の扱いとなります。
そのような「サービス」は、途中でゲームを中断しにくくなり、射幸心を煽っている行為ですので、お客を帰さないようにしている意図が隠されている可能性が高いです。
スタッフによる善良な行為と思いがちですが、ガイドライン違反でもあるので十分お気をつけください。
いかがでしたか?
せっかくの娯楽施設、嫌な思いをせずに楽しくゲームセンターで遊べるようにするためにも、もし上記の点に当てはまることがありましたら、注意してみてください!
くれぐれも「ATM送り」には気をつけてくださいね!
※1:ガイドラインを定めているのは、日本アミューズメントマシン協会