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大阪万博

2025年の万博誘致を目指して

投稿日:2018年11月23日 更新日:

大阪万博、経済効果は2兆円~6兆円とも!

まもなく、フランス・パリで2025年の万国博覧会開催都市について発表があります。

 

万博を開催するとことで、2兆円以上の経済効果を生み出すと予測されています。

 

また、たんに大阪が潤うだけではありません。
波及効果は大阪だけに留まらず、2020年の東京五輪との相乗効果により、さらなる経済効果も期待できるそうです!

 

 

逆に誘致失敗してしまった場合は…
2020年の東京五輪の経済成長をピークに、リバウンドが発生してしまい、全国的な経済の冷え込みが心配になってくるとのこと。

 

なんとしても大阪に万博を誘致したいところですね。

 

東京オリンピックから5年後の2025年に、大阪で万博を開催する意義があるんですね。

 

 

過去の万博イベントからも経済が発展したことが確認できます。
1970年の大阪万博では、高速鉄道や鉄道の整備がされ、6000万人以上を集めることに成功し、まさに日本の高度経済成長を下支えとなりました。

 

 

2005年の名古屋で開催された、「愛・地球博」では目標1500万人導入に対して2200万人近くの来場者を記録しています。

 

さらに跡地を公園や住宅地に利用することで、都市住みたいランキング2位・人口増加率1位を記録し、年間160万人以上がこの跡地に訪れるなどレガシーとしても大成功を収めました。

 

 

万博を開催するだけでも経済効果が期待できますが、後の遺産まで計画すことが大切ですね。

侮れない強豪国の存在

当初、最大のライバルとして有力視されていたのがパリでした。しかし、立候補を取り下げたため、3か国での争いとなったのです。

 

とは言っても、残された候補国はいずれも強豪国ばかり!
けっして日本が有利という訳でもなく、予断を許さない状態です。

 

まさに三つ巴の争いとなりそうです。開催場所として現在候補となっているのは、アゼルバイジャンのバクー、ロシアのエカテリンブルグ。

 

どのくらい強豪なのかそれぞれ分析を交えながら見ていきたいと思います。

 

 

①バクー(アゼルバイジャン)

日本から7500㎞離れた場所のアゼルバイジャンは、人口990万人ほど。国の65%が40歳未満の非常に若い国です。

 

バクーはあまり聞きなれない都市でもありますが、「第二のドバイ」と評されており、F1グランプリなどの開催都市として有名です。

 

 

豊富な天然資源で近年発展した国でもあり、最先端な造形の建造物もあれば古くからの文化的な建物もあり、「新古融合」された街並みが魅力です。

テーマは「人的資本」の発展。巨額なオイルマネーを武器にPR活動をしてきました。

 

CNNやEURONEWSなどのテレビ局に対して大量のCMを流すなど、資金力で勝負しています。

 

 

過去に万博を開催していないことも強みであり、今まさに伸びようとしている国です。

 

経済力はあるものの、候補都市の中ではまだまだ発展途上国でもあるため、今回の万博誘致で経済成長を目指したいところでしょうね!

 

開催都市の選定は170か国の加盟国から無記名投票で行われますが、そのような発展途上国の票を獲得できる可能性があります。

 

開催が初めてなのとオイルマネーの資金が脅威ですね。

 

②エカテリンブルグ(ロシア)

イノベーション(技術革新)をテーマに万博誘致を狙うエカテリンブルグは、「規模」と「国家一丸」で勝負しています。

 

開催場所の土地面積は約555ヘクタール、これは大阪の開催場所としている土地面積の実に3.6倍にあたります!

 

 

また、ロシアは2010年と2020年の招致に失敗しており過去2回落選しているため、今回はプーチン大統領が呼び掛けて万国誘致を目指していることからも意気込みが違います。3度目の正直となるか!

 

 

ロシアの強みはソチ五輪やサッカーワールドカップを成功させた実績、そして財務省に働きかけていることからもPR活動に巨額のマネーを費やしてきたようです。

 

 

例として、分担金の支払いが挙げられます。
万博加盟国のうち票権利を獲得するためには加盟費用の支払いが必要です。

 

数十カ国が分担金を未納としており、当初は130か国が投票するとされておりました。

 

ところが、ロシアは未納になっていた分担金を支払うことで、その見返りとして票獲得を目指していく話をしています。

 

最近になって急遽、約30か国が分担金をし払ったことからも、ロシア側が働きをかけた可能性があります。(※アゼルバイジャンが分担金を肩代わりしている可能性もありますので一概には言えません。)

 

 

ロシアは何度も落選しているので、その辺も評価対象かもしれませんね。

 

③大阪(日本)

テーマはいのち輝く未来社会のデザイン。

大阪はどうしても万博誘致を目指したい背景があります。それは放置されている土地「夢洲」問題です。

 

2008年のオリンピック招致を目指して3450億円もの費用をかけたものの、オリンピック招致に失敗し、この土地が利用されることもなく「負の遺産」と呼ばれていました。

 

「夢洲」を今回の万博開催場所に利用することで負の遺産から重要な財産にしていく狙いです。

 

誘致に向けて、ポケモンやキティちゃんなど世界で愛されているキャラもPR活動に活用しております。

 

誘致費だけでも36億円。松井知事はアフリカやヨーロッパなど海外に12回出張し、日本での開催をアピールしてきました。

 

また、加盟国100か国に対して滞在費や経費を240億円支援する見返りを発表しております。そのかわり、分担金に関しては肩代わりをしない方針のため、獲得票に関しては少し不利な戦いとも言われています。

 

夢洲をぜひ活用して、負の遺産をなくしたいですね!

大阪、誘致なるか

さて、大阪の勝算はどれくらいなのでしょうか?
現状では「初めての開催」という観点からも日本は不利とされています。

 

また、分担金の話からもロシアやアゼルバイジャンが獲得する票が多いのではないかと推測されておりこれまた日本が不利とされています。

 

さらに、追い討ちうをかけるように日産のカルロス・ゴーン容疑者逮捕のニュースで、投票現地のフランスでは日本のイメージが下がっているのではないかと影響も出ているようです。

 

 

ただ、日本がどのような働きかけをしていたかはシークレットにされている部分もあり、最後まで勝敗はわかりません。

 

「初めての開催」の観点からは、日本は非常に不利ですが、逆に「初めての開催」におけるデメリットとして「不安」があるからです。

 

「この国は万博開催を成功することができるだろうか」も重要な判断基準ですし、投票者の心理に働きかけることもあるそうです。

 

 

初めての万博開催で経済成長を目指す「アゼルバイジャン」なのか、国家一丸として三度目の正直を目指す「ロシア」なのか、経済の冷え込みを防いで負の遺産を活かしたい「日本」なのか。

 

 

その答えが、まもなく明らかとなります!

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