コロナショックで株資産が4分の1に…引退を考える
前回の記事で、コロナショックにより持ち株が大暴落し強制ロスカット「−950万円」を喰らい…さらに追証地獄に陥った話をしましたね。無茶なナンピンを繰り返してしまったことが要因です。
持ち株の資産でいうと75%を失いました。
気分はどん底です、引退も考えました。 コロナショックが過去の株価大暴落や金融危機と比較して一番厄介だったのは、投資面で精神的に落ち込むだけでなく、さらにプライベートでも神経質にナイーブになってしまったことです。
自粛生活が長引いてしまい家に籠りがちで人にも会えずでストレス解消ができません。なので投資で落ち込んだショックを前抜きに気持ち切り替えることがなかなかできず、ポジティブシンキングができませんでした。コロナウィルスの質が悪いポイントはここでした。
証券アプリ開いてもこんなお知らせばかりなんですよ笑。テレビを見ても不安を煽るようなニュースばかりで家にずっと籠るのは良くないですね。コンビニやスーパーでの買い物ですら神経質になっていました。季節は春なのでお花見もできず…
たまには身体動かして外出してリフレッシュするメンタルケアの重要性を感じました。メンタルがやられないように感情をコントロールすることが大事ですね。
どん底からどうやって立ち直れたのか?
落ち込んでいるときに投資仲間とのLINEが励みになりました。私はヘッジとして株価暴落時に上がりやすい傾向にある金・ゴールドのETFも購入していたのですが、現金化をする投資家が多かったからか金・ゴールドも株と一緒に売られていたので大変な時期でしたね。
投資仲間の奮闘を見ていると、自分も少しずつ挽回を目指そうという気持ちに切り替わりました。ここで諦めて引退したら多額の損失を抱えて終わりな訳で後悔しそうで。といってもリベンジする資金が少ない…
どうしようかと戦略を立て直そうとした際、そもそも何で自分は損失を抱えても投資をしているのかと考えうようになりました。考えて行きついた答えは、私は投資が大好きなんです。保有している株の価値が上がり、利確するのが楽しいんですよね。
併せて投資を始めた時の頃を思い出したんですよね。初心に戻ってやり直すというか。私は最初、たった60万円から株式投資を始めました。
100万円にも満たない資金でこの危険な世界に乗り込んだのです。しかも、最初に購入したのは怪しい投資顧問会社に推奨された「mixi」株で、いきなり20万円の損切を経験しましたよ笑
残り40万円の資金となった訳ですが、 ちょびちょびと利確して少しずつ資産を増やしていった自負があります。 その時に決めたことは「生き残ること」でした。退場せずに生き残れば、いくらでもチャンスが巡ってくることを学びました。
チャイナショックや北朝鮮のミサイル、日米貿易摩擦、何度も大暴落を経験してその都度、自分の投資スタイルを見直し改善していったので、今回のコロナショックも投資人生で良い経験と考えるようになりました。
そして、自分なりにルールを決めて投資スタイルを練り上げたんですよね。資金が少ないため、危険とわかっていてもどうしても信用取引の力を借りるしかなかったのですが…そのかわり、今まで以上に厳しいルールを考えて遵守するようにしたのです。
信用取引のルールを見直して徹底順守
気を付けることは退場しないこと!信用取引は沼にはまりやすいため、投資判断はより慎重にするべきです。私が実行したルールは下記のとおりです。
①週末は信用取引分は持ち越さない。とくに連休は持ち越し厳禁。
②自分の想定している買い指値より1%低い指値で買いを置く。
③材料あるテーマ株、売られ過ぎの高配当銘柄、金・ゴールドなどのコモディティーを購入
④一気に株を買わないように、一日の購入枚数の制限をかける。
⑤分散投資で、買いすぎてしまった場合は枚数を減らす。
⑥証拠金維持率はそこまで気にしない。※信用を持ち越さないため
⑦利確をするときはちびちびと。
⑧保有している株の株価が8%下がったら損切り
⑨決算持ち越し注意
⑩長期で保有する株は現物で、短期トレードは信用
基本的に、「今が底値である」という判断をもとに構成したルールです。なのでいつもであれば損益が8%を超えても損切しないのですが、下回る場合は底値でないため撤退という考えですね。
株を購入した後に株価が下がる傾向ってありませんか?なので、ここで買いたい!と狙いを定めたら1%低い株価にて購入をするように指値を置いていました。これはメンタルを保つためにもけっこう理に叶った良い作戦で今でも使用しています。
決算持ち越しは銘柄にもよりますが、通期で悪い数字を出してくることが多いのでかなり注意していました。
どのような株の銘柄を購入していたのか一部をご紹介
いざ投資をしようと思ってもしよう、実際にどのような銘柄を買えば良いかさっぱり分からないときありますよね。そんな時は、東証一部の売られ過ぎと思われる景気に左右されにくい銘柄を買うのが手っ取り早いです。
私の場合は、クレハやUTグループを買っていました。クレハはクレラップでお馴染みの内需銘柄なのでコロナウィルスの影響は軽微であろうとして安心して買うことができました。また、UTグループも製造派遣関連なので、経済が復活すると株価も戻る自信がありましたね。
4月に緊急事態宣言が出た時に、新型コロナウィルスの猛威はまだ続くと判断してコロナ関連の株もいろいろと買いました。富士フイルム、クシム(当時はアイスタディ)、マナック、セレスなどです。
幸運なことに、アイスタディは3月に一度爆上げしてから株価が元の位置に戻っていたことから買いでインしやすく。オンライン対応した学習システムが、4月の緊急事態による学校の長期休暇と重なり恩恵を受けましたね。
マナックについては他の記事でも詳しく書いておりますのでそちらをご参照ください。コロナ関連銘柄なのでコロナ第3波でも注目されると思います。またEV関連でもあるので今後成長も期待できます。株価が安いところは拾っておいて吉だと思います。
セレスはモッピーというポイントサイトを運営しているのですが、自粛中は需要が高まると想定して巣籠銘柄と判断して仕込みました。
また、チャートで判断して買った株もあります。コンピューターマネジメントです。チャートでいくつも窓を作っていての下落、そこから底値を固めていたのでインしました。+50%以上で利確することができましたね。
このように、コロナショック以降は株価が回復傾向となり、なんとか利益を上げて現時点で「428万円」ほど利益確定することができました。反省点としては、信用取引の利用が多かったことから長期の保有や持ち越しは避けてある程度上がったら利確していたことですね。
セレスのように現物でずっと保有していたらかなり利益が出ていた銘柄もあります。とはいえ、マイルールの順守は絶対でしたのでしょうがないです。あくまで結果論ですからね。そのかわり退場するリスクは十分に減らせたのかなと思います。
いかがだったでしょうか。どうしても信用取引は悪いイメージがありますが、本当に悪いのは大きな損失を出した自分の判断ミスであり、己に責任があります。なので、自分ルールを徹底的に守ることで制限をかけ信用取引を上手く利用することにしました。
皆さんも十分に注意して「手段」として信用取引と向き合ってみてはいかがでしょうか。決して信用取引を推奨している訳ではありませんが、現状の損失を打開する選択肢になると思いますよ。
でなければ、私はここまで損失を埋めることはできなかったと思います。