「ファイナルファンタジーブレイブエクスヴィアス幻影戦争」「乃木坂的フラクタル」でお馴染み、スマホアプリゲーム事業に特化しているgumi〈3903〉の株価が上下に激しく値動きしています。
3月12日に第三四半期の決算を発表、累計営業利益は18.5億円で前年同期比42.9%の大幅増益となりましたが目先のインパクトには欠け、材料出尽くしで10%近く株価が下がっていました。
そんなgumi〈3903〉ですが3月17日PTS(夜間取引)で7%上昇しています!一時は900円まで買われていて、株価は前日比+13%となっていました!
PTSで株価が反応した要因は何でしょうか?どうやらスクエニが2021年夏にリリース予定のゲーム「ミリオンアーサー」が関係しているようです。詳しく見ていきましょう!
スクエニ〈9684〉がブロックチェーン技術に進出!
スクエニ〈9684〉がブロックチェーン技術を活用したNFTデジタルシールを2021年の夏に発売します。ブロックチェーン技術への挑戦は今回が初めてとのこと。
今回販売されるのは「ミリオンアーサーシリーズ」で、これはdouble jump.tokyoとの共同開発です。
double jump.tokyoってあまり馴染みなく聞き覚えのない企業ですよね。実はブロックチェーン向けのゲームを開発している企業でしてその業界では有名な企業なんです。
ミリオンアーサーシリーズは拡散性ミリオンアーサーから始まり、乖離性ミリオンアーサー、交響性ミリオンアーサー、叛逆性ミリオンアーサーなど展開しています。
またアニメ化もされましたし、弱酸性ミリオンアーサーなどのコミカライズも展開しています。家庭用ゲーム作品でミリオンアーサー アルカナブラッドもありファンに根強いシリーズです。
そんなミリオンアーサーシリーズに採用される「NFTデジタルシール」って何でしょうか?このNTFとブロックチェーン技術とどのような関係があるのでしょうか。深堀しましょう!
NFTとは?
まずブロックチェーンについてですが、分散型台帳でできたゲームという意味でゲームデータやアイテムの分散管理が可能だったり、自由な取引ができたりするメリットがあります。
そして最大のポイントは稼げること。ゲーム内で手に入れたアイテムは仮想通貨を用いて売買することができます。キャラクターの戦闘や育成など従来のゲームだけで終わらずに稼ぐこともできる奥深いゲームが魅力です。
続いてNFTって言われてもピンとこない・・・って方もいますよね。Non Fungible Token の略称であり、ゲーム内のキャラクターやアイテムなどアートや権利のデジタル化で代替性のないトークンを表します。
企業から販売されたデジタルシールを購入することで、そのシールの保有者情報がブロックチェーン上で記録されます。シリアルナンバーやロットナンバー、使用履歴などのデータが紐付いています。
記録が管理されてデータが紐付いているのでコピーや複製ができない保護されたオリジナルデータができるのです。他に2つとない唯一無二のデジタルシールを所有することが可能になります。よってチートプレイができません。
データの透明性が高く、互いに監視し合うブロックチェーンなので不正は見逃されません。安心してゲームプレイすることができますね。
私はこのブロックチェーン技術が活用されるゲームが今後スマホ業界の覇権を握っていくのではないかと思っています。ゲームをしながら稼げてしかもチートがいない安心感・・・魅力的ですよね。
なぜgumi<3903>のPTSが上昇?
今回のスクエニのブロックチェーンを活用したゲーム参入に?関して、gumiはどのような関係があるのでしょうか?実は2019年にgumi<3903>の連結子会社がdouble jump.tokyoの株式をDLE<3686>より譲り受けています。
持株比率として約22.6%にあたる891株を1億7900万円で取得し、gumiの子会社も持株比率44.6%にあたる1760株を保有しているので合計67.2%を保有しているのです。
そのdouble jump.tokyoとスクエニが共同開発としてミリオンアーサーを2021年夏にリリースし、しかも内容がブロックチェーン技術を活用したNFTデジタルシールということなので、思惑でPTSはgumiの株価が上がっているようですね。
このような状況を予期してdouble jump.tokyoの保有株を高めていたとしたら、かなり先見性があると思いましたね!今回はスクエニとの共同開発でしたが、仮にもし・・・任天堂と共同開発することだってある訳ですよ。
おそらく自社でブロックチェーン技術開発を一から開始するのは難しく、共同開発した方が早くゲームをリリースできるのではないでしょうか。
もしかしたら、gumiは今までのゲーム会社から脱却してブロックチェーン技術関連の企業へと進化しようとしているのかもしれません。今後も株価の動きから目が離せませんね!
※投資は自己責任でお願いします!