地域密着型の証券会社
東証一部上場の水戸証券〈8622〉は茨城県を軸に関東一円で店舗展開している証券会社です。距離感を近づけた地域密着型の対面営業が特徴で、2021年4月で100周年を迎えます。
2020年9月時点での自己資本は391億円で自己資本比率で言うと53%、固定資産は約145億円、有利子負債は27億円と安全性の高い経営体制を整えています。
顧客の長期資産形成をサポートする「水戸ファンドラップ」が強みで、資産の運用方針としては国内外における分散投資ですね。
そんな水戸証券が1月28日に第3四半期の決算発表。3Q(10-12月)にあたる営業利益は、前年同期比の2倍にあたり7.4憶円に急拡大しました。累計(4月-12月)の営業損益も20.1億円で黒字に浮上。※ちなみに前年同期は-1.6億円の赤字です!急上昇ですね!
国内株委託手数料は上期ほどの勢いはなかったものの、米国株が活況であったため下支えしたとのこと。残高連動報酬についても回復傾向にあるため、営業益が膨らんでいるようです。
水戸証券の注目ポイント
何と言っても配当金が魅力的です。配当性向50%程度としており、9月の中間配当金が6円であったことから、期末配当金も6円になるのではと推測されています。それであれば配当金12円、株価266円なので利回り4.5%となる試算です。※あくまで予想です。
過去には2018年に配当金20円、2014年には配当金16円を出した実績があり、業績に応じて配当性向50%程度で配当金を決めることから、今回のように決算が良くて業績が上がっていけば来年度は増配の可能性もありますね。
また先述した通りで2021年4月で100周年を迎えることから、記念配当にも期待したいところ!この辺りの材料も「買い」と判断した理由ですね。株価上がれば利益確定しながらも下がったら買い増す予定ですし、未だに残り枚数を大事に握りしてめている状態です。
10年チャートでは売上高は横並びながら営業利益は2019年に赤字、2020年からは黒字転換しています。もしも業績が右肩上がりになれば、V字回復になる可能性が高いです。
多少のずれはありますが、業績にあわせて株価チャートも連動して推移しています。2019年には業績悪化により株価が下がり、2020年3月にはコロナショックで株価150円にまで落とされました。
その後は株価も回復していますが、まだまだ伸びしろはあると思います。まだ、2018年の株価にすら戻っていません。回復してきている業績に対して株価は乖離しているように感じるのです。
現時点の累計損益が20億円であれば、これは2015年・2018年時期のペースに近いものですから、株価もその頃の400円台の数字を狙っても良さそうに感じます。割安と言えるのではないでしょうか。
目標株価について
短期目標は280円~300円として、長期目標は400円~450円を考えています。これは配当金が12円と仮定とした場合の目標株価です。おそらく、期末配当金は3月半ばには確定するでしょう。
長期目標に関しては、2015年・2018年の推移していた株価400円台を意識した数字です。こちらも業績次第になるので、このまま業績が右肩上がりするようであれば、株価500円も狙っていけると思います。
今回は、水戸証券について紹介致しました。とりあえず、現時点で保有している枚数は3月の配当金IRが出るまで保有し、とくにサプライズがないようであれば配当金の権利落ち日に利確。サプライズによっては株主還元が強い会社ですから長期で保有していきます。※投資は自己責任でお願いします!