なぜ、金・ゴールドなどが売られて暴落したのか?
貴金属の商品先物が大暴落です。たった一日で金・ゴールドやプラチナなど最大値で3~4%の下落となりました。米国債の金利が大幅に上昇したことから売りが殺到したと思われます。
また、ダウ先物も上昇したことから投資資金が「株式」に流れているのも理由と言えるでしょう。他にもビットコインが短期的にが大幅上昇して400万円を越えたことからも、資金が仮想通貨に流れていることも理由ですね。
1月11日に、一時1820ドル割れをして、このラインが12月14日の底値ラインだったので、ひとまず底値を付けた形でしょうか。
「1820ドル」はチャートからでも割安と意識されやすい数字ですので、この辺が抵抗線、もう一度、この水準を試すかどうかで今後の投資判断は変わりますが、ゴールド・プラチナに関しては中長期的に「買い」で良いと思います。
ゴールド・プラチナを「買い」と判断した理由は?
投資対象が仮想通貨や株式を中心に人気が流れているので、貴金属の人気が低迷しているため短期的には売られそうですが、 ゴールドやプラチナは 「買い」と判断します。プラチナは歴史的にも割安水準であり、価値がゴールドと逆転していることからも狙い目です。
ただしプラチナは週足チャートを見ても、上がりきったところで調整が入りそうな印象です。RSIを見ても80を超えていてかなり割高水準なので手を出すとしても少しずつ集めていこうと考えました。金の週足を見るとRSIは低めなのでゴールドの方が魅力的ですが、プラチナも上昇傾向にあるのでどちらも目が離せません。
RSIを軸に考えるならゴールドは右肩上がりの上昇であり、今回の下落も調整でさらに上昇を目指していきそうにも感じます。RSIも30台ですからね、ここからさらに下がったとしても20台くらいかと思います。
とはいっても投資に絶対はないので貴金属全般が売られることもあります。そんな時のリスク回避に繋がる投資方法として、ゴールドを売って同枚数のプラチナを買うという方法もあります。
上昇余地幅で言うと価値が低く見られているプラチナの方がゴールドより大きく、またゴールドの方が価値が上がってきた背景からも、下がるときの幅も開く可能性があるので、貴金属が売られたときのも耐えられて利益が出やすい投資方法です。ただ、これはあくまで短期的な投資方法であり、中長期的な投資方法にはお奨めしません。
銀はかなりリスクある商品なんです。スプレッドが広く、ボラが大きくいためハイリスクハイリターン。そのぶん儲けも大きいのですが失敗した時の損失も大きいので投資がとても難しいのでスルーしています。投資リスクとしては仮想通貨に似ているんですよね。
暗号通貨のセキュリティ面が安全資産として評価されていますが、リップル訴訟により上場が危ぶまれて価格が1日で40%近く下落したように、何かの悪材料が出ると大暴落するのは必然。
今の技術では仮想通貨のブロックチェーンはハッキングされないとしても、コインチェックの時のように取引所の口座がハッキングされて仮想通貨が流出した事件はありますし、暗号通貨自体も量子コンピューター技術の進歩などで脅威になる可能性はあります。
仮想通貨の暴落に注意
仮想通貨でビットコインで話をすると、2018年に価値が上昇して、200万円を越えたビットコインがその後2019年1月、30万円にまで下落しました。7分の1にまで暴落したため、かなりの投資家が大損失を抱えました。
つい、こないだまで200万円だったビットコインですから、今回もいとも簡単に200万円にまで暴落することもありますし、それ以下にまで落ちることもあります。
さすがにまた30万円近くまで落ちることがあれば前回のように買い推奨したいくらいですので、そこまで落ちないかもしれませんが、ハイリスクハイリターンな商品ですから余裕資産での少額投資をお勧めします。
今、貴金属商品は投資対象として見向きされていない状況かもしれませんが、世界的に金融緩和でお金が刷られている以上、このような安全資産の価値はいずれ上がると考えています。