「令和」は「副業・兼業」と向き合い上手に活用する時代
副業と聞くと、あまり良い印象を持たない方もいらっしゃるかもしれません。かつての終身雇用制度に見受けられるように、本業に集中し、一つの企業に専念する姿勢が支持され「善」と考える風潮が強く、副業は本業の妨げになるという考え方さえもありました。
副業や兼業も禁止にしている企業はまだ多いのですが、主な理由は①本業におけるパフォーマンスが低下する懸念、②企業の機密情報漏洩を防ぐため、③優秀な人材のヘッドハンティングや流出防止で他社との接触を防ぐため、など様々です。
しかし、「副業」は近年、見直されてきており評価されています。個人の能力を高め、企業にとっても刺激となり、「働きやすさ」や「働きがい」といった新しい価値の創造を担っているのです。
例えば、先述した企業が禁止にしている3つの理由についても、新しい価値観において、下記のように捉え解釈することもできます。
①のパフォーマンス低下についてですが、必ずしも怠惰になるとは限りません。
学生の頃、部活をこなしながら学業でもトップを維持していた人間がクラスメイトにいたように、自分の範囲内で兼業をすることはしっかり自分をコントロールしていることになります。
両立できるように自分を管理していく、つまりは意識の問題です。そして、副業や兼業もこなして意識的に行動できる人間こそ優秀な人材であり、企業が求めている理想の姿ではないでしょうか。
さらに、本業に充てる時間が限定的になればなるほど、限られた時間内で成果を出そうとすることで生産性が飛躍的にアップし、結果としてパフォーマンス向上に繋がる可能性もあります。
②についても、一つの企業に勤めていたら情報漏洩しないとも言い切れませんし、仮に労働規約に「情報漏洩」について文章を盛り込んでいるとすれば、規約を遵守することは労働者の義務であり常識に委ねられます。
その人の品位を「兼業・副業しているから」の観点から判断するべきではありません。一つの企業のみで副業していなくても、規約違反して漏洩する人もいる訳です。
③では、企業が人材を確保したいので当然ですが、束縛しようとすればするほど反発されやすいものです。
むしろ、副業や兼業を認めるスタイルが「自由度」となり、かえって「働きやすさ」に繋がり、福利厚生の観点からも、その企業にこれからも留まりたいという気持ちが芽生えるのではないでしょうか。
束縛しすぎると、会社から自由度のない「息苦しさ」を与えられているような心境となり、モチベーションも低下、もっと居心地や風通しの良い職場を求めて転職や退社する社員も現れます。となれば、逆効果なのです。
先日、みずほ銀行フィナンシャルグループが兼業・副業を解禁しました。異業種でのお仕事も可能で起業もOKとの発表です。このように大手企業も「副業・兼業容認」していく流れで動き出しており、もはや副業に対する「悪印象」な時代は平成までの話です。強い表現にはなりますが、今からの時代は「副業・兼業」が 必須とまで考えています。
「副業・兼業」が必須と考える理由と得られるメリットとは
なぜ、「副業・兼業」が必須とまで考えているのか。1つ目の理由は個人の能力を高め、本業にもプラスになる要素があるからです。
異業種を含めた未知の世界でお仕事することで、新しい人脈、得られた知識や見識、ノウハウは必ずや本業での仕事にも活きてくるでしょう。
ある広告代理店でホームページやチラシ広告を制作していたスタッフが、割烹料理のお店で副業を始めたことで、その店舗の内装や料理の盛り付け方がインスピレーションとして働き、本業のイラストやデザインにモダンな「和」テイストを取り入れる刺激となった話もあります。
いつもは「管理職」の職務を与えられている社員が、一歩外に出て他の会社で一からお仕事することで「現場」の人間にだってなることも可能です。
普段の本業では経験できない現場に入ることで、現場サイドの見方や意見を把握でき、本業においても現場に配慮できる管理者を目指すことができます。
2つ目の理由は、終身雇用制度に限界を感じているからです。もはや大企業であれ、企業の経営が傾き、いつ大規模なリストラが発生してしまうかわからない状況です。
突然、本職を失う可能性だってあります。そんな時に仕事を紹介してくれる頼れる人脈があるのか、他に稼ぐ方法が控えてあるか、何かしら手にスキルを得ているか等、副業することで得られるモノが、万が一の場合でも予防になるのです。
決して本業のみでは上記の内容が得られないと言っているのではなく、併せて副業を組み合わせることで上記の条件を満たす可能性が高まるという話です。
今の若い世代は、年金を貰えるか貰えないか曖昧な部分があります。仮に年金を貰えるとしても70歳以上からでしょう。
今から70歳まで、一本の本職で終わらせるより、副業による複数の仕事を経験し方が得られる情報量・技術は段違いであり、もちろん資産といった経済面でも、さらには「人間性」においても豊かになると考えます。
3つ目の理由は少子高齢化社会です。数十年後には、二人に一人が高齢者となる時代に突入します。そんな中、大きな課題として人手不足が挙げられますが、国を支えて盛り上げていく若いヒューマンパワーには限りがあります。
この限られたヒューマンパワーをシェア、つまり共有していかなければ国の経済は衰退していくように感じます。各企業が若い人材を匿っていては、人手不足が加速し、業界全体で活性化が失われます。
業界の発展には各企業のお互いにおける切磋琢磨が必要不可欠ですので、お互いの企業が人材を解放することで、このような人手不足の解消にも繋がり経済も発展していきます。
まさに時代に流れも、「副業・兼業」を求めているのではないでしょうか。ゆえに、令和に最も適した働くスタイルが「副業・兼業」であり、少子高齢化社会に立ち向かうためにも必須であると考えるのです。
副業や兼業をこなすのに必要な能力とは
今すぐに副業!兼業!といきたいところですが、仕事を複数に増やし、マルチに対応していくためにどんな能力が必要でしょうか?それは「持続力」と「意識的な行動力」です。
兼業をしっかりこなしている方は、この要点を押さえているといっても過言ではありません。
ところが、そのような能力は、誰しもが兼ね備えているわけではありません。副業や兼業をしようかどうか悩んでいて、気になってはいるものの、なんとなく動き出せずにいる社会人が多数います。
そもそも、そのような能力があれば既に副業・兼業を開始しているはずですよね。心のどこかに、兼業はしんどそうだなぁ、副業の事前準備が面倒だなぁ、など足を引っ張る要因が潜んでいます。
要するに、副業や兼業は将来的に必須であると理解はしていても、敷居が高いイメージ、最初の門をくぐる一歩が踏み出せない方が多いのです。「意識的な行動力」を阻害する壁があれば、最初は上手にこなせていたとしても、徐々にしんどくなっていく「持続力」の低下も重しとなります。
今からすぐにでもできる!オススメなお手軽副業、兼業とは?
そこで、身体・精神面が慣れてくるまで、まずは手軽に始められる副業や兼業を開始していくのはいかがでしょうか?少しずつで良いので、仕事を増やす楽しみ、経験値が上がっていく充実感、稼いでいく喜びを徐々に得ていくのです。
となると、身の回りで有効活用できるものを探してみましょう。他人が求めていてお金を払うに値する価値があるもの。ヒントとして挙げられるのは、貴方がもつ「情報」「時間」「空間」などです。
「情報」はイメージが沸きやすい思います。自叙伝などの本を執筆する人もいれば、情報商材として売り出す人、セミナーを開いて講演会するなど形態は様々です。
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