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株価30倍のAKB商法銘柄が教えてくれる株式投資勉強術~テーマ株は思惑が全て!

投稿日:2019年5月31日 更新日:

   

   

たった8か月で株価30倍!!株価を上昇させる思惑の脅威とは!

  

  

株は 「思惑で買って事実で売れ」という格言がありますように、あれこれ材料を期待して思惑で上昇している時はどの銘柄も強い動きを示すものです。

  
買いが買いを呼び株価が上昇していく中で、株を持っていないと指をくわえて上昇を見せつけられる「持たざるリスク」を発生させ、強い右肩上がりのチャートを形成しますが、決算などの業績、あるいは材料発表を迎えると「材料出尽くし」として売らされることがしばしばあります。

  

銘柄コード6176:ブランジスタという銘柄があります。
2015年9月に上場してから一年を経たずして2016年には株価30倍を達成した化け物銘柄です。

  

どのような思惑で株価が上昇したのかというと「神の手」というクレーンゲームアプリでした。ただのゲームアプリではありません。AKB商法を取り入れ、アイドルファンに課金を促すアプリでした。

  

  

当時の、IR資料を見るとAKB48や乃木坂46でお馴染み「秋元康」が総合プロデューサーとなり、他のクレーンゲームと差別化を図るためにキラーコンテンツとして景品力に力を入れた「神景品」を用意することが「神の手」の最大の売りとしていました。

  

  

ユーザーは欲しい商品が手に入るまでひたすら課金をしていく目論見ですね。
1プレイ100円なので、数秒単位で100円売り上げていく計算です。

  

300円~1000円くらいで手に入る、永久的に遊べる課金なしの売り切り式スマホゲームアプリが多数存在する中、数秒ごとに100円単位で24時間売り上げる課金システムは驚異ですね。

  

プロデューサーのネームバリューと景品力を武器に利益率を上げ、ブランジスタは年商1200億円売り上げる企業を目指すと豪語しておりました。

  

 

投資家を誘惑した「神景品」とは?その全貌について

  

  

投資家は、「神景品」の全貌がわからないまま、とにかくすごい景品に違いないとして「思惑」が先行します。また、クレーンを動かす数秒ごとに100円刻みの売り上げが発生するビジネス内容も魅力的だったのでしょう。

  

当時、電子雑誌を事業の柱としていたブランジスタにとって、このビジネスが軌道に乗れば業績拡大は間違いない、桁違いになると考えられたのです。

  

2015年の9月に上場して当時は株価が500円前後であったブランジスタですが、2016年5月には期待が暴発して株価1万5850円をつけ、株価30倍にまで買いが入ったのです。アイドルに絡んだ神景品による売上創出、まさにAKB商法ですね。

  

その投資家の期待を背負い、「神景品」として第一弾で紹介され挙げられたのが、アイドル周辺の空気を集めた「空気缶」だったのです!その名も「場空缶」!!

  

開封したら夢が散ってしまう「空気缶」、アイドルよりも空気を集めているスタッフさんの吐息や周辺空気が一番入ってそうな空気缶…それが場空缶です。

  

  


投資家は全力で期待が膨らんでいるため、商品発表されると同時に戸惑いと混乱状態です。IR発表がされるやいなや投資家用の専門掲示板は荒れ放題、凍り付き絶句しておりましたね。

  

  

そして材料出尽くしか、はたまた失望売りなのか理由は定かではありませんが、とにかく売りが重なり、業績発表を迎えるまでもなく一旦株価は天井の3分の1にあたる5000円割れまで下落します。

  

もう投資家は景品力に関して何も期待していなかったでしょう。

  

ところが、株価が6月ごろより再度急上昇に転じることとなるのです。株価が再起し、再び9950円にまで上昇していったのです。この時、いったい何が起きたのでしょうか?

  

実は、ブランジスタが次なるアイドル関連「神景品」の第二弾の発表をする予定リリースを発表したのでした!

  

  

前回の神景品「場空缶」のような失望はないであろうと、次こそ正真正銘の「神景品」が発表されるに違いない!として 再度「思惑」が働いたのです。

  

一度は30倍にまで株価が膨らんだ銘柄ですから、 投資家の間で話題となり次々に買いが入ったのです。さらなる期待が寄せら株価が約1万円にまで上昇していくこととなりました。

  

  

さて、気になる第二弾(他にもいろいろな企画をしており、画像では第四弾と記載ありますがAKB関連グッズの神景品としては第二弾)の「神景品」ですが…

  

投資家が期待して待ちに待って、ついに紹介された神景品は、なんと!AKB48のメンバーに変身できちゃう優れた帽子アイテム!

  

その名も「マスクヘッズ」だったのです!もう神景品の企画に対するやっつけ感が半端ないです!

  

  

見てください、この変身できちゃう帽子を!これが株価何十倍にも膨らませた材料です!本当に思惑ってすごいですね。

  

こちらの帽子を装着されて握手会やライブ会場に向かうファンのことを考えると胸が痛いです…ちなみにメルカリでは333円で販売されていました。

  

  

この頃から、失望売りが止まりません。株価は暴落を繰り返していき、あっという間に株価1590円、逆テンバーガー(株価が10分の1になること)を達成したのでした。まさに「思惑」で買い、「事実」で売れの典型的な例でしたね。

  

そして、商品力の期待外れからか、ゲームアプリを利用する人も減っていき過疎化し始め、年商1200億円を目指すどころか2018年12月をもってアプリ「神の手」はサービス終了となったのです。2年近くのアプリ配信でした。

  

  

「思惑」に左右されないために、本来の適正価格を見抜く方法について

  

  

アイドルのニュースは常にメディアに取り上げられ注目の的です。とくにAKBでしてもジャニーズにしてもアイドル文化は日本を代表する文化でもあり、CMやバラエティー番組でも多数出演することから身近な存在です。

  

そんなことから、一般投資家にとっては生活に馴染み深い文化でもありテーマ株とされやすい傾向があります。

  

  

この度、NGT48 を卒業されて研音所属になった 山口真帆さんのNGT48事務所問題も数か月に及びワイドショーに取り上げられてきました。各アイドルの恋愛報道や前田敦子さん、篠田麻里子さん、川栄李奈さんの結婚報道もすぐにニュースとして情報が発信される訳です。

  

そのようにメディアで取り上げられ、街中を歩いていても家にいても「アイドル」に触れないことがないような日常では、いかにもアイドルというテーマが日本を支えている大規模産業のようにも思えますが、実際のところアイドル市場がどのくらいの規模かご存知でしょうか?

  

2018年度のアイドル市場規模は2400億円と推測されています。2017年は市場規模が2150憶円なのでおおよそ2000億~2500憶円ほどと見て間違いないです。

  

これはAKBグループだけでなくジャニーズやモー娘。、多くの地下アイドルまで幅広い多数のアイドルグループを併せての市場規模です。

  

となるとAKBグループだけでの市場規模は半分くらいまでに落ちますし、到底、このゲームアプリだけで年商1200億円というのは無理な話で、「夢物語」であったのです。

  

  

そして、株価1万5850円を記録した時のブランジスタの時価総額が2290億円ほどでした。2016年当時のアイドル市場規模は1870億円ほどでしたので、
AKBグループ以外のジャニーズなど含めた 市場規模を超える時価総額を叩き出したことを想定すると、どう考えても株価は「割高」であったのです。

  

株価が上昇していくうちは、感覚がマヒしてしまい、その銘柄における株価本来の適正価格を見失いがちです。その企業が市場に対してどのくらいの位置づけであり、どれほどの恩恵を受けるかについて分析する必要があります。

  

全てのアイドルを含めたアイドル市場規模が1870億円なのに、この会社だけでそのシェアの70%近くに匹敵する年商1200億円なんて不可能に近いですし、ましてや時価総額2290億円なんてありえません。

  

ちなみに、スマホアプリで頂点を極めたパズドラの全盛期でやっと年商1200億円に届くレベルであったのです。

  

このように株価が何倍にも上昇していく過程において、指標も業績も判断材料とならず、株価を決めるのは投資家による「思惑」が全てであり根拠なんて存在しないに等しいのです。

  

そして、「事実」が表に出たときに、株価は初めて適正価格に近づいていきます。

  

逆に、業績や決算内容、事業形態が良くても株価に反映されていない銘柄はいくらでもあるのです。それらの銘柄は「割安」と判断されるため、時間が経過するとともに株価は適正価格に近づいていきます。

  

  

つまり、長期でも投資できるのであれば「割安」銘柄を探し出し、じっと堪えることで報われることがあります。どうしても短期で利益を上げたいというのであれば、「思惑」が働きやすい人気のあるテーマ株を見つけることが重要であり、そのような銘柄選びや予想する楽しさも株式投資の醍醐味なのかもしれません。

  

今、購入すべき期待される銘柄とは?テーマ株とは?此方の投稿でご紹介しております。

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