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訪日(インバウンド)

訪日観光客をスマートに対応する3つの解決策とは

投稿日:2018年11月28日 更新日:

オーバーツーリズムの解消

前回、民泊の実態を通してオーバーツーリズムの問題について触れました。

https://tasogaren.com/訪日観光客が利用する民泊部屋の実態

地元住民が迷惑している実態があるものの、同時に外貨獲得のために観光客の確保も必要であることも述べました。

お互いにとって住みやすい街づくりのために負担のない「バランス型社会」が必要です。

 

民泊の実態だけでなく、観光地に人が溢れかえってキャパオーバーする現象も同時に改善しないといけません。
オーバーツーリズムを解消する何かしら具体的な対策はないでしょうか?

 

まず、オーバーツーリズムがなぜ引き起こされるのかと言うと、人気ある都市に観光客が集中してしまうからですね。

 

関西圏では大阪や京都、兵庫がとくに集中しているのですが、クローズアップしていくと大阪の梅田や難波、京都駅周辺や嵐山、四条、祇園、兵庫の三宮といった市内に密集していることが多いです。

観光客の分散

関西には他にも魅力的な都道府県はいくらでもあります。
例えば滋賀県の琵琶湖です、日本最大の湖でバーベキューを楽しんだり釣りや遊覧船、夏は泳いだりとレジャーに向いています。

日本人は多いのですが海外の方はあまり見かけません。

 

大阪や京都でも訪日観光客が少ないエリアはたくさんあります。
大阪の南港や鶴見緑地、京都の花園・亀岡周辺なども外国人が少ないスポットです。

大阪南港には展覧会や各種イベントを開催している施設ATC、水族館でお馴染み海遊館があります。

 

鶴見緑地には緑地公園があり、世界中の文化を象徴する建造物が多数拝見することができて楽しいです。

 

京都の花園には、日本最大規模の禅寺である「妙心寺」があり、敷地面積は約10万坪。
亀岡は蛍が生息していて自然に触れ合うことができ、京都駅から電車で20分ほどとアクセスも良好です。

 

このような都心より少し離れた地方地域をパッケージツアーに盛り込むのも一つの手でしょう。

各観光スポットがイベントを打ち出したりPRするのも大切です。
中文やハングル文字、英語でポスターや各種パンフレットを作るくらいの意気込みが大切です。

 

魅力ある地方観光スポットに訪日外国人を分散させることで、日本の景観や品質を落とさないようにするのです。

 

まだ訪れたことのない観光スポットに触れてもらうことで、日本を飽きさせないメリットもあります。

住民と観光客の棲み分け

次に、「生活」目的で住んでいる地元住民の居住スペースと、「観光」目的で一時的に住んでいる観光客の居住スペースについて、ある程度は棲み分けるべきと考えます。

 

お仕事を終えて家でくつろいだり閑静で落ち着いた環境を求める住民と、楽しい観光や遊びでワイワイしたい訪日外国人の居住スペースが隣接していること事態が問題なのです。

 

決して民泊の削減を提案しているのではありません。例として、マンションの一部屋を民泊として利用するのであれば、そのフロアは民泊利用者で固めるなど、フロアごとに分別していく案です。

 

理想としては建物や地域ごと棲み分けた方が望ましく、民泊専用のホテルのような形態でコンシェルジュや通訳ガイドさんを受付に配置することでマナーやモラルを徹底して管理する流れが、地元住民との衝突を抑えると思います。

 

時間の分担

場所の分散だけでは一定の効果しかえれません。なぜなら、観光客は人気があるスポットを求めるからです。

 

私たちも海外旅行をした場合、有名な観光スポットには行きたいものですよね。

 

地方の観光スポットだけでは満足できない現状でもあります。

つまり、「場所」だけでなく「時間」に対しても「分ける」システムが必要です。

 

人の流れが密集しやすい場合、曜日ごとに分担、時間帯で分担することでもオーバーツーリズムの解消に繋がります。

 

例えば、土日祝は国内観光客も増えるため、観光地はさらに人が溢れてしまいます。

 

会社終わりの夕方から夜の時間帯は飲食店も混んできます。
訪日観光客は平日や早めの夕方も動ける訳ですから、なるべく人が密集していない曜日や時間帯に誘導することで対応が容易になります。

 

 

その曜日や時間帯だけ、通訳可能なスタッフを増員させるなどして円滑化を図ります。

 

 

どのようにしてその曜日や時間帯に誘導するのかと言うと、
例えばツアーを組んでいるお寺の拝観時間を午前中に組むとか、飲食店であれば、

 

その時間帯にお食事をして頂ければドリンクサービスあるいは和スイーツをサービス提供するなどして、目的の時間に誘導をかける「装置」を用意します。

 

 

忍者ショーなど、外国人受けしそうなイベントを平日限定で打ち出すなどしても、一定の効果があるかと思います。

 

スマートにおもてなし

このようにオーバーツーリズムは解消できる問題だと考えます。
訪日された外国人が問題な訳でもなく、しっかりと対応ができてない招くこちら側にも責任があります。

 

 

住居の区域を地元住民と隣接させたり、集まる場所を密集させて分散させていなかったり、人の集まりやすい時間帯や日にちを分担しなかったり、まだまだ見直す部分はいくらでもありそうです。

 

 

日本はおもてなしの国です。
スマートに対応することで気持ちの良い旅行・楽しい思い出を作ってもらい、さらに日本を気に入ってもらいたいものです。

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