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米株のゲームストップが、3ヶ月で株価30倍のトリプルテンバガー!!アメリカでの危険な投資状況・社会問題を解説

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僅か一日で146%高の上昇!

  

ゲームストップ〈GME.N〉が一日で2倍越えて株価上昇、11月6日の株価から30倍にまで株価上昇しました。たった3ヶ月でトリプルテンバガーを達成です。

  

ゲームストップは、新品・中古品ビデオゲームの小売り販売をしている会社で、日本で近いビジネスモデルはソフマップやゲオHLDにあたります。時代遅れの斜陽産業として株価は冴えず、2015年より落ち目で下降チャートでした。

  

今ではAmazonなどのネットでも新品や中古のゲームが買えますし、そもそもゲームもダウンロード版やオンライン化が進みパッケージ売りも減ってきていますからね。

  

  

そんなゲームストップが、株価上昇のきっかけとなったのは2020年の11月 、デジタル販売の強化に向けて外部から取締役を迎える人事を発表したことです。2021年1月中旬、ライアン・コーエン氏が就任したことでさらに株価が上がりました。

  

個人投資家の「買い」が殺到し、斜陽産業として空売りを仕掛けていた投資機関は踏み上げられて耐えられずに損切による撤退。まるで「個人投資家VSプロの投資家」という構造が出来上がっていました。

  

正直、取締役の人事発表や就任では株価が30倍になるほどの材料ではありません。あまりにも異常な株価反応でありバブル状態です。どのような背景が、株価つり上げ要因となってしまったのでしょうか?

 

アメリカで起きている社会問題

  

  

米国で起きている問題を交えながら説明していきます。まずは若者の投資家がコロナ禍で増えているのですが、彼らはギャンブル志向が強いため市場が荒らされやすい状況になっています。

 

  

最近では、株価が盛り上がった例としてテスラが挙げられます。若者投資家が増えた背景には、「ロビンフッド」というワン・タップ・バイ(One Tap Buy)で簡単に株取引が可能になったアプリが広まったことと、コロナで外出が制限されて投資に割く時間が増えた風潮です。

  

  

今、個人投資家の中で、大物投資家や大口機関を打ち負かして優越感に浸ろうとする美徳や自慢を言う人が増えているそうです。彼らはコロナウィルスで培ったストレスの矛先として不満や鬱憤を晴らしているのでしょう。

  

個人投資家VSプロの投資家の対決のきっかけとなったのは、空売り専門機関の米シトロン・キャピタルを率いるアンドリュー・レフト氏。ゲームストップに空売りを仕掛けていたレフト氏が 「ウォールストリートベッツ 」で標的となって個人投資家の一斉買いが始まったのです。

  

  

「ウォールストリートベッツ(WallStreetBets)」 は、SNSのオンライン掲示板 であり、個人投資家はこのチャットルームにて意見交換、情報提供、煽りなどして株価を盛り上げていったそうです。「煽り行為」は禁止されていて、証券取引委員会も「株価操作」に該当しないか厳重にチェックしているそうな。

  

結果として、シトロンは多額の損失を出して空売りを解消したことで、個人投資家が打ち負かした状態。これが今のアメリカの市場であり、正気の沙汰とか思えません。

  

投資ではなくギャンブル

  

  

「煽り」による株価つり上げは、株価操作でなかったとしてもマネーゲームでババ抜き、チキンレース状態です。これはただのギャンブルであり、投資ではありません。株式市場を乱すのは良くないですね。

  

一丸となった個人投資家の全員が儲かることもありません。最初に時期に所有していた投資家は勝つでしょうが、最後に高値で掴んだものは損失を抱えるので、必ず損する者が現れます。

  

  

ねずみ講やネットワークビジネスと似ていますね、大元が儲かっている一方で、末端は切り捨てられて損をする仕組みです。大元の彼らはSNS等を巧みに利用して「煽る」こともするでしょうね。

  

「悪い奴はプロの投資家で、俺たち個人投資家の団結力で打ち負かしてやろうぜ!」と矛先を大物投資家に向ければ、まさか株価を吊り上げるために利用されているとすら気づかないのでしょう。本当に悪い奴は、煽って吊り上げ行為をしている連中です。

  

米国だけでなく、日本でも似たような異常な株価上昇は過去に何度もありました。株価30倍になったブランジスタなどですね。人は、株価が下がると不安になりますが、株価が上がるのを見続けると欲しくなるんですよね、不思議です。

  

自分が、なぜその銘柄に投資したのか。なぜ「買い」と思ったのか、そして「売り」と判断したのか。じっくり考えて冷静さを欠かさずに、あらゆるケースを想定した「慎重な投資」を心がけたいものです。

  

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