移動通信、40年間の軌跡
コミュニケーションとして、生活必需品として手放せないスマートフォン。
それを快適に支えてくれるのが移動通信技術です。今、私たちは第4世代(4G)を生きています。
Wi-Fi環境が整っていない場所だったり、ネットの接続が不安定になり「3G」の表示がされてイライラしちゃったことはありませんか?
ところが、2010年ごろは「3G」技術でも回線速度に満足していた訳で、遅さを感じたことはなかったはずです。今慣れている「4G」技術ですが、将来的には遅くて物足りなさを感じる時代がきます。
2020年以降には第5世代(5G)に進化しようとしている通信技術ですが、それまでの各世代はどのような技術だったのでしょうか?懐かしい思い出と共に、簡単におさらいしたいと思います。
移動通信システムの進化:総務省より抜粋
1980年代にアナログ方式の技術(第1世代)が移動通信システムの誕生です。この時代は声で音声を飛ばす技術のみだったんですね。
それから1990年代にデジタル方式(第2世代)に進化し、皆さんが夢中になってメールを用いるようになりました。今ではガラケーと呼ばれているタイプですが、折り畳み式の携帯電話が当時流行しており、かっこ良かったのを覚えています。
顔文字など文化が生まれたのもこの時代で、後に絵文字なども誕生しました。メールの返事がない時は、「センターで止まっていたみたい」って言い訳していた時代ですね笑
第三世代では、世界で共通のデジタル方式が利用されるようになり、後期にはスマートフォンが登場した世代でもあります。ブラウザを用いてネットがサクサクできるようになりました。
コミュニケーションツールではLINEが登場した時代であり、あまりの利便性からメールを利用する人が減っていき、「既読文化」が生まれてきた時代でもあります。
LINEが登場した当初は、まだ慣れていなかったせいもあり、頑張ってメールを使い続けていましたが、普及の波に押されて渋々インストールしたのを今でも覚えています。今では使わない日はありません。
LINEのアカウントを乗っ取られたことがあり、友達を半分失った苦い過去もあります・・・LINEだけでなく、電話番号でも繋がっておいたほうが無難ですよ!
それでもLINEの勢いと衝撃は凄まじく手放せない存在となり、リアルタイムで会話しているかのようにトークができる演出が、時間差で対応するメールとの大きな違いだなと感じました。
そして今、2018年時点で私たちがお世話になっている技術が第4世代です。ネットフリックスやYouTubeなど、Wi-Fiなしに動画をサクサク閲覧することができるようになりましたね。
また、高機能スマートフォンのおかげで、動画撮影だけでなく編集までをこなせるようになりました。SNOWやTickTokなんて、まさに代表するアプリですよね。
なんとなくですが、第3世代の時と第4世代の間で、メインとして利用しているコミュニケーションツールは、あまり変わっていないように感じませんか?でも、知らず知らずのうちに進化しています。
例えばTwitterやインスタなどでも、従来の文章でのやり取りだけでなく、動画や高解像度な写真を投稿したり閲覧することができるようになりました。
あの世代の時は、技術がまだなくて、こんな表現方法ができなかったなぁ、それこそが通信技術の進歩でもあります。
5G技術でどのように変わる?
さて、10年スパンで進化してきた通信技術ですが、第5世代ではどのような技術革新がされ、「4G」を超えていくのでしょうか?
まずは第5世代世代がもたらす通信技術についてまとめます。
- 超低遅延によりタイムラグのない安定した通信
- とにかく早い!超高速通信技術、4Gの100倍
- 複数のモノに対して同時に接続することができる
超低遅延って何でしょうか?
これは情報を伝達する際に発生する「遅延」を最小限に抑えることを意味します。つまり、テレビ電話をしていても、0.01秒ずれ程度で対話が可能に!
4Gの速度の100倍ってイメージがつかないと思いますが、例えば、とある動画のダウンロードに4G技術では2分ほどかかっていたとして、5G技術ならたった1秒くらいでダウンロードできちゃう早さです!
複数のモノと同時に接続ができるということは、それだけスマートフォンがこなせる範囲が拡大し、より生活が豊かになることを意味します。
今までは、スマートフォンというデバイスのみで確立できることでしか対応できませんでしたが、今後はスマートフォンと身の回りのモノが結び付き、生活やビジネスにさらに深く根付いていく時代になりそうです。
各世代の通信技術が進歩すると共に、我々の生活で大きく変わったのはコミュニケーション方法なのかなと思いました。
第1次世代の電話から始まり、メール、LINE、そして今ではネットで配信といった「動画」にまでコミュニケーションツールが発展してきているように感じます。
きっと、さらなる利便性を求めて、もっと高度なコミュニケーションツールが誕生することでしょう。
それは、よりお互いの距離が近づく「リアル」の追及でもあり、内容が濃い「深み」のあるコミュニケーションといったところでしょうか。
メールの時も、動く絵文字が誕生した時も、LINEが登場した時も、常にどの世代の時も今の技術が最先端と考えてきました。
そして、この利便性を超える技術が誕生するとは夢にも思わず、時代が流れると共に実現していったのです。そして以前の「世代」のことは忘れていきました。
「5Gの技術」がもたらす未知の世界によって、私たちの生活がどのように変化するのかが楽しみでもあり、失われる世代を考えると少し不安でもあるのです。