ポケモン×たまごっち
2019年1月26日にポケモンでお馴染みイーブイとコラボした新型たまごっちが発売されます。
予約受付販売分は既完売とのことで、入手困難な状況です。
ゲーム内容としては、イーブイをブラシでお手入れしたり、ご飯を与えるといったゲームで、お世話の仕方により様々な姿に進化していきます。
成長していく過程を楽しむ点で、以前の「たまごっち」を彷彿とさせる仕様となっております。
今回のコラボでは、たまごっち限定の新たな進化形態もご用意しているとのことで、隠れ要素も楽しめる商品です。
今回は「ヒット」と「再ブーム」の視点から「たまごっち」について触れていきたいと思います。
「ヒット」の条件とは
おもちゃ・ホビーだけでなく、映画や漫画作品でも話題になる中ヒットはありますが現象はあります。社会現象を巻き起こすほどの大ヒットは非常に稀です。
1990年代後半、初代たまごっちは累計で8000万個以上を売り上げる大ヒット商品となりました。
どうしてたまごっちはヒットしたのでしょうか?
キーワードは「依存性」と「ファッション性」です。
1990年代後半、当時はスマホやガラケーのような形態デバイスが普及していなかったことからも、手持ち無沙汰を解消する「依存性」の高いアイテムでした。
また、小型で持ち運びしやすい卵型のフォルムや可愛らしいおしゃれなデザインは女性を中心に人気化していきました。
カラーバリエーションも豊富で「ファッション性」に満ちた商品でした。
語尾に「っち」を付けて「○○っち」という呼び方は流行語にもなり、中には、1個では物足りないのか、たまごっちを複数個所持する人が溢れるほどの人気ぶりでした。
時代が求める需要
たまごっちが流行した時期に、他にもブームを巻き起こした商品があります。「ハイパーヨーヨー」というものが大流行しました。
どのおもちゃ屋に駆け込んでも品切れで手に入らず、本家「ハイパーヨーヨー」ではない別の類似品も登場したほどです。
ポケットに入るサイズで、どこにでも持ち歩ける形態性から家でも外でも常に所持していました。ここに「依存性」が見受けられますね。
また、形も定番の丸っこいものから横側から見ると蝶ネクタイのような形をしたおしゃれなデザインが多く、カラーバリエーションが豊富で様々な種類があり、「ファッション性」に優れていました。
1990年代後半と、時代背景が同じなので、たまごっちがヒットした要素と似ているような気がしますね。
その時代ごとに、人気化する条件やポイントは異なると思いますが、当時の需要はそのような要素であったと考えます。
再ブームの条件
ヒットの条件や要素は、時代が変わるともに変化するかもしれませんが、「依存性」と「ファッション性」は永遠のテーマではないかと思います。
それを踏まえたうえで、時が流れても再度ブームが到来するのは、その「おもちゃ」や「遊び」をまだ体験していない未経験者の「ハマり」と、当時流行した商品を「懐かしむ」経験者の相乗効果があると考えます。
実はヨーヨーは1990年代だけでなく、1970年台にも流行したように何度もブームを繰り返しています。
1970年台の時はコカ・コーラ社が発売したラッセルヨーヨーが流行のきっかけでした。
過去から学ぶヒット作
ハイパーヨーヨーの他にも、ミニ四駆、ビーダマン、ベイブレード…再度ブームを巻き起こす商品が眠っているかもしれません。
時代はハードからソフトに流れていますから、目で見える形や内容は変わっているかもしれませんが、本質は同じです。
新鮮さの「ハマる」と再熱の「懐かしさ」がブームを生み出します。
今回のように「ポケモン」のような起爆剤とコラボするのも一つのきっかけになります。
歴史を見返してみると過去に流行した文化からビジネスに繋がるアイディアや面白いヒントが隠されていそうですね。