日経の下落率は今年最大!2016年以来の下げ幅!
2月26日の日経平均株価の終値2万8966円で、「−1202円」「−3.99%」で今年最大の下落となりました。「−1000円」を超えるの凄まじいですね。昨年のコロナショックですら1日でこの下げ幅はなかったですからね。
チャートを見てもらったら分かりますが、まったくリバすることもなく終始下落する流れに・・・大きさの規模では、2016年6月24日以来の下げ幅となります。
2016年6月はイギリスがEU離脱騒動で世界情勢が揺らいだ時ですね。日経平均株価も影響を受けて下落しました。ちなみに、2,016年6月24日の日経は前日比「−1282円」「−7.92%」の下落ですから今回の比ではないです。凄まじいですね・・・
今後の日経平均株価の暴落に備えてなぜ日経が暴落してしまったのか、理由や要因について分析し、その後は暴落時の投資法にも言及していきます。まずは今回の日経平均株価の暴落について見ていきましょう。
日経平均株価が暴落した要因は?
急落したと考えられる理由を可能性が高いものから順番に並べると、①アメリカ国債の長期金利の上昇②米軍のシリア空爆③日経が3万円達成④月末に売られやすい月替わり効果、この4つ挙げられるかと。それぞれ説明していきます。
①のアメリカ国債についてです。米国債利回り(10年物)が数カ月の間に2倍に加速しており高値の1.6%を超えました。新型コロナウイルスの感染減少とバイデン政権の追加経済対策による景気回復への意識が強まったためです。
さらに年末までには2019年以来の水準である利回り2%を目指すとのことで当然ながら株が割高とされ魅力がなくなります。2月25日、アメリカのダウやナスダック市場が大幅下落した流れを受けて日経平均株価も暴落しました。
②日本時間で2月26日、米軍がシリア空爆を発表しました。相次ぐ2月中旬以降のイラク米軍関連施設への攻撃に対する報復措置とされており、バイデン政権が親イラン勢力を対象に空爆を行ったことが明らかにされたのは初めてです。
米国債の金利上昇だけで「−1202円」の下落をするでしょうか?前場は日経平均株価2万9000円台を維持していましたが、バイデン政権の戦争イメージ懸念や世界情勢の緊張感から不安におけるリスクオフの流れもあったかも。
③についてはご存知の通り、日経平均株価が30年ぶりに株価3万円台を回復したことです。投資家も天井と意識されていた方も多いのではないでしょうか。手仕舞いにより利益確定から売られたという考えですね。
今回の日経暴落は「調整」と見ることもできますし、下げトレンドが始まったと見ることもできますがネットでは「調整」との見解が多かったですが・・・米国次第ですよね。
④について、株式市場では投資家の心理で月末から月初にかけて上昇しやすい傾向があり、これを「月替わり効果(TOM効果)」と言います。12月の年末に株が上がりやすい傾向も似た現象なんです。
TOM効果については科学的な根拠は乏しいのですが、過去35年のデータからも実績がある効果!この方法で利益を伸ばす投資家もいるそうなので、このような暴落時はチャンスと捉えるのも1つのポイントかもしれませんね。
これらの理由が重なり、重複効果で日経平均株価が売られてしまったのではないかと考えられます。
暴落時でも利益確定ができる投資
下げトレンドの際は、①キャッシュポジションを増やす②売りが得意な方は売りで勝負など投資テクニックを活かせそうですが、私は「売り」がとても苦手で・・・
そこで③割安で出遅れ銘柄の株価を少しずつ買い集めていく!の選択肢について説明していきます。私はこの方法で日経暴落でも利益確定することができましたので投資のご参考までに。
今回の暴落ですが、実はそこまで被害を受けずに済みました・・・もちろん保有していた銘柄の株価は下がったものが多いですが、株価が前日比プラスのものもあり、利益確定に繋がった銘柄もあります。
1つ例を挙げると、10日前に推奨していたビーイングホールディングス〈9145〉ですね。昨年の12月にIPOした東証二部の企業。もちろん東証二部指数も今日は大幅下落していたので「東証二部だから」という理由ではないです。
2日前くらいに新刊ダイヤモンド・ザイさん2021年4月号の特集「IPO後にも株価上昇が期待できる”10万円株”を紹介!」でアナリストが成長性の高さで注目されていました。
その材料があってからか、朝は当然のごとく売られていたものの株価回復してプラテン!本日の終値は前日比+2.14%でした。この日経暴落を考慮すると、これは普通にすごいのではないでしょうかね。
あまり手放したくはなかったのですが、キャッシュポジションを高めて他の銘柄を仕込むためにも利益確定することにしました。今日は株価1470円以上で売値設定していましたが、引けまで強かったですね。
週明け下がることがあれば買い増ししたいですね。念のため、さらなる上昇も期待してあと数枚だけ残しています。株価1300円~1400円台前半は仕込みポイントかなと。
ビーイングホールディングスの挑戦している3PL市場は今後も拡大していく市場ですからね。決算後に出尽くしで売られてしまいましたが決算内容は悪くなかったと思います。
日経暴落時は、株価が順調に右肩上がりで推移した大型株に手を出すと、どこまで調整していくのか分からず先が見えません。そこで「たそがれ流投資術」を利用しました。
バリュー株とグロース株の観点から、敢えての出遅れ株への投資が特徴です。株価10倍になりそうな株、成長が期待される条件を盛り込んだ銘柄への投資術が損失を減らすことができたのかなと。
出遅れて、売り込まれているため株価は底値圏。これ以上は下落しようがないような銘柄で仕込んでおくということです。ビーイングホールディングスはテンバガーの意識はなかったものの、割安と判断して今後の成長期待で仕込んでいました。
暴落時や下げトレンドの最中は、様々な投資テクニックがあるかと思いますが、このような投資術もあるよーと参考程度に覚えて頂ければ思います!※投資は自己責任でお願いします!