仮想通貨離れが加速した2018年…関連銘柄を直撃
2019年に入って2か月ほどが経ちました。仮想通貨は依然として、チャートが停滞したままで、以前のような過熱感もなく人気が衰えてきたように感じます。
という発表がありました。2018年12月ですら仮想通貨は停滞していたものの、
2017年は仮想通貨人気により、株式市場でも関連銘柄は人気が急上昇しました。2017年末にはビットコイン価値は200万円を超え、リップルも400円を超えて買いが買いを呼ぶ展開に。
ところが2018年に入り、コインチェック問題やビットキャッシュ分裂問題などで仮想通貨業界が低迷していくと株式市場でも関連銘柄の株価は下落していきました。
2018年初めは190万円の価値を付けていたビットコインも現在では30万円台の価値、買えば買うほど含み損が膨らんでしまい、まさに厄年であったと思います。
それでも、いつかは再び上昇するのでは…と諦められない気持ちや期待からロスカットできずに堪えてきたホルダーの方もいるかと思います。
私が予想するに、仮想通貨関連銘柄を所持している方は、仮想通貨業界への期待が強いことからも仮想通貨自体に投資をされている方が多いと思います。
株式市場において関連銘柄として一番に思いつくのは「仮想通貨取引交換所」ではないでしょうか。その他にも「マイニング事業」の銘柄やビットコインの中核技術を原型としたデータベースである「ブロックチェーン」関連銘柄も思惑として株価が上がりました。
リミックスポイントの輝かしい栄光と衰退
仮想通貨関連銘柄で株価10倍(テンバガー)を達成した銘柄の例として、リミックスポイント(銘柄コード:3825)があります。2017年1月から6月までの半年ほどで株価は146円から1820円まで上昇しました。
リミックスポイントは「仮想通貨交換所」事業を行っていることから関連銘柄として挙げられていました。テンバーガー達成になった背景には、仮想通貨市場の盛り上がりによる思惑と、2017年の5月15日に発表された決算でした。
2017年3月期は経常利益600万円に落ち込んだものの、2018年3月期の経常利益が21倍になる1億2000万円に回復する見通しと発表があったのです。
2017年5月頃と言えばビットコインはまだ40万円付近を行き来していており、天井を付ける前で高値であったわけではありません。しかし過熱感はなかったものの、取引量は増加しておりました。
この「取引量」が非常に重要であり、仮想通貨交換所を運営するリミックスポイントからしてみれば、ビットコインやリップルなど仮想通貨の価値が高くても低くても売上に直接関係ありません。
交換時の「手数料」で売り上げる仕組みですので、むしろ仮想通貨の「人気」があればそれだけで十分なのです。もちろん、第一前提として仮想通貨の価値が高まれば取引量が増加しやすい傾向にあります。
今後の仮想通貨市場への期待も株価を後押しし、その後も株価は上昇して1820円を付けたのですが、PER100倍を超える割高感と2018年2月のトランプショックによって大きく株価は下がってしまい、低迷する時期もありました。
さて、21倍になる見込みであった2018年3月期の決算発表は実際にどのような数字となったのでしょうか。2018年3月期の経常利益は前期比(利益600万円)のなんと560倍にあたる33.5億円に急成長したのです。
さらに、2019年3月期も前期比(33.5億円)の3倍にあたる102億円になる見通しと発表をしたことが好感され、598円まで下落していた株価は株価1843円にまで急上昇をしたのです。トランプショック等の理由で低迷していた株価も急回復しました。
そして、2019年3月期第三四半期の決算発表が2月14日にありました。本決算は2019年5月ですので、前回見通しされた利益102億円との比較はできないのですが、進捗状況として注目されたのです。
結果としては、前年同期は10億円の黒字であったのに対して、今期は3億円の赤字という惨敗な決算内容でした…仮想通貨事業が予想以上に誤算であったと報告されています。
仮想通貨の復活が始まった?
以前、仮想通貨が狙い目の理由と、底値を判断するために役立つ指数についてご紹介しました。
その頃のビットコイン価格が38万円~39万円だったのですが、それから3週間経過しまして、現在のビットコイン価格は43万円ほどで推移しています。つまり、投稿してからビットコインに関しては10%ほど上昇しております。
30万円台から40万円をレンジ相場として上下しておりましたが、とうとう上に突き抜けたことにより、今回の上昇はまさに本物であり、仮想通貨復活の狼煙ではないかと推測されています。
取引量も各国で増加しており、ベネズエラでは1週間の取引量が2000BTCを越え、過去最高のになったと発表がありました。
さらに、インドネシア政府が仮想通貨を合法化したことで、ビットコインの取引量が2週間で26倍に拡大したのです。
世界で、再度仮想通貨ブームが起きようとしています。しかも、今回は政府機関が仮想通貨を容認する材料のお墨付きであることが大きなポイントです。
今まではマネーロンダリングに利用されたり、取引所での仮想通貨流出問題などからあまり良いイメージはなく、「不透明さ」や「不信感」の部分が強く疎遠されがちでしたが、徐々に信頼を取り戻して投資家が寄ってくる土台ができているよう感じます。
それに併せて、300円以下まで売られていたリミックスポイントも爆上げしまして、底値から+30%の390円まで回復。取引量が増加しているということは、リミックスポイントにとって強みなわけですね。
これは前回S安を付けた343円を越える上昇であり、さらに決算前2月8日に付けた387円を越えたことからも、ただのリバウンドではなく底値を形成したとも考えられます。
仮想通貨関連銘柄からも、再び仮想通貨業界が期待され盛り上がっている状況が見てとれます。
このままビットコインが上昇を続け45万円を上に抜き50万円台を回復すれば、投資家も安心して寄ってくるため、さらなる上昇も期待ができそうです。