出前はネット・アプリの時代
LINEデリマも参加して、賑わってきているフードデリバリーサービス業界。今後も飛躍的に成長しそうな予感があります。
皆さんは、「出前」をよく利用しますか?私は、家でのんびりしたい時にアプリを使用してピザや洋食の注文をよくします笑
家にいながら、お店で食べるクオリティの料理を堪能できるのが魅力です♪料理が届くまでの、期待やわくわく感も楽しいですよね!
昔は、ポストに投函された出前チラシに記載ある電話番号に電話して注文していましたが、今はアプリで注文ができちゃう時代。
まだ、電話注文が全体の6割強と主流ではありますが、徐々にアプリやネット注文が増加しています。
お食事のメニューも増えてきており、中華、洋食からマクドナルドなどのファーストフード、そしてタイ料理などのエスニック料理まで様々な種類が♪
バリエーションが豊富になれば、お食事の楽しみもさらに増えますよね!
今回は、フードデリバリーサービスを通じて、その先にLINEが描く将来のビジョンについて分析していきたいと思います。
出前館と連携したLINEデリマ
LINEが2017年7月よりサービスを開始した「LINEデリマ」は、出前館とのコラボいうイメージの方が分かりやすいかもしれません。
これまでにも、出前館はヤフー、任天堂、TSUTAYA、アスクル、最近ではドコモなどと提携していった経緯があります。任天堂との提携は意外ですが、Wiiチャンネルで「出前館」を利用できるサービスを展開しました。
LINEは提携することで、「出前館」が培ってきた全国14000店舗以上の飲食店ネットワーク網を利用することができます。
また、「出前館」にとってもLINEユーザーに対してアプローチができるようになり、新規顧客を狙える訳ですね。LINEのトーク画面を見ない日はありませんから絶大な戦力になると思いますよ!
LINEデリマが開始して1年近くになりますが、このWin-Win関係により、20代の若い方からの注文が増加しており、さらに女性の利用者が増えてきているそうです。
両者にとって恩恵が生まれる仕組みです。
LINEデリマのメリットや魅力
既にLINEアプリが入っていて、LINEを日ごろから用いている方であれば、「LINEデリマ」をフレンド登録することでそのままトーク画面より注文が可能です。
他のアプリはインストールしてからがスタートなので、面倒な登録が必要がない点ではメリットが大きいですね。
食べたい料理のジャンルを選択して、近隣のお店を紹介してくれるので、その中からお気に入りのお店を選択します。
またトーク画面からフリー検索できるのですが、例えば「ピザ」などを検索することで、簡単に最寄りの店舗を表示してくれるのも便利です。
近所の店舗を瞬時に紹介してくれました。これは、アプリを利用しなくても、周囲のお店を調べるのに便利かも!←
そして一番の魅力は、ポイント還元や割引キャンペーンではないでしょうか。LINEペイでは割引率の高いポイントバックや、半額キャンペーンを実施する時があります。
残念ながら上記のキャンペーンは終了しておりますが、まだまだ期間限定で定期的に開催しておりますので、要チェックです!現在開催されているのは下記になります、1月31日まで。
LINEペイを使用したら、20%還元というものですが、こちらはLINEデリマでも使用可能だそうです。
20%のポイント還元といった各キャンペーンからもLINEがフードデリバリーサービスに力を注いでいることがよくわかりますね。
LINEの今後の狙い
そもそも、LINEは「フード」デリバリーサービスを主軸に考えているのではなく、ゆくゆくは日常雑貨、生活品、医薬品、生成食品にまで商品の拡大を図ろうとしています。
「フードデリバリー」はあくまできっかけに過ぎず、様々な商品のデリバリーを狙っているわけですね。
となると、「ヤフー」や「楽天市場」のようなオンラインショッピング市場をターゲットにしているように感じますが、しばらくは「地域密着型」のサービスに注力するのではないでしょうか。
というのも、LINEデリマに見られる「出前による購入」はまさに「地域密着型」のデリバリーに該当します。
各種オンラインサイトのように 全国の商品を「お取り寄せ」ではなく、近くのスーパーやドラッグストアに行かなくとも商品が購入できちゃうくらいの感覚です。
ここで、『近くのスーパーやドラッグストアで手に入るなら、アプリで注文せずに近くの店舗にお買い物に行けば良いのに!』という意見が聞こえてくるかもしれませんね。
ですが、現にフードデリバリーサービスの利用者が増えていることからも、『送料や出来上がりのアツアツ等を考えたら、お店に食べに行けば良いのに!』という感覚が変化しているのは間違いありません。
「家にいながら」「お手軽に」など、時代がさらなる利便性の追及を求めているのは確かです。そして、「需要」と「供給」が発生することで新しい「市場」が生成されます。
今回のLINEはそのように、将来的に発生するかもしれない「需要」に目を付けたものではないでしょうか。もしかしたら、そのような「需要」が誕生しないかもしれませんし、今回のLINEデリマも衰退の可能性だってあります。
ですが、新しい市場のために、様々なサービスを展開して挑戦していくLINEの姿勢には期待してしまう部分もあります。
そういう意味では、ゆっくりと成長していく「LINEデリマ」は、今後、新しい市場もたらす革命児になる可能性もあり、LINEが描く将来的なビジョンへの大きな一歩なのかもしれません。