大人気「Switch」のブームがいつまで続くかを予測
ニンテンドーswitchの売上台数が 直近の9カ月で2410万台を突破し、ついに累計台数8000万台目前となりました。そんな任天堂が第三四半期決算の発表をし、通期予想を5600憶円に上方修正。
新型コロナウィルスの渦中、任天堂の業績を支えてきた「Switch」ですが、これからも出荷台数を伸ばしていくのでしょうか。人気はいつまで続くのでしょうか?
その分析をしてみると、任天堂が新規の据え置き型ゲーム機を販売する条件やパターンのようなものがわかってきました。また、そのパターンからモデルチェンジの目安を予測することができました。
これは、過去に任天堂が発売してきた歴代の据え置き型ゲーム機について販売年数と販売台数を調べてわかったことです。それでは、詳しく見ていきましょう!
歴代ゲーム機の発売期間にヒントが
ファミコンの後継モデルとしてスーパーファミコンが1990年に発売されます。ドラクエ・マリオ・FF・ゼルダ・カーヴィ・ドンキーコング・ストリートファイター2などの大ヒット作品に恵まれて出荷台数は4910万台でした。
その「6年」後の1996年にニンテンドー64が発売されますが、初代プレイステーションの人気もあり、販売台数は3293万台とスーパーファミコンの出荷台数は越えれませんでした。
「5年」後の2001年にゲームキューブを発売されますが、全世界での出荷台数は2175万台とまったくヒットせずに撃沈。強力なライバルとしてこの時期に人気を獲得していたゲーム機がプレイステーション2です。
※2000年に発売されたプレイステーション2の方が、当時としては珍しくDVDが視聴可能な機能が備わっていた点や、人気ゲームタイトルに恵まれた経緯から全世界で1億5700万台のモンスター級大ヒットでした。
それから「5年」後の2006年にはWiiを販売開始され、全世界で1億160万台が売れる大ヒット記録を樹立。この頃から、任天堂の業績は回復していきまして株価は最高値73200円をつけます。任天堂の復活です。
Wiiの発売から「6年」後の2012年にはWii-Uが発売されましたが、全世界の販売台数が1356万台とかなりの不振…過去のゲーム機で最も低い売上台数を叩くことに。この時期の任天堂の株価は10000円台で、今の株価の6分の1程度でした。任天堂の暗黒時代です。
そして、「5年」後の2017年に現在大ヒットのSwitchが発売された訳です。発売から3年程度で累計出荷台数は7987万台の大ヒット作品です。これからもまだまだ記録を更新していくでしょうね。
大ヒットSwitchの終焉は2023年~2024年頃?
このように振り返ってみると、任天堂が新しい据え置き型ゲーム機を販売する時期には一定の法則が見受けられます。大ヒットした作品は「6年」近く「生産発売期間」があると言えます。
逆に、あまり販売台数が伸びないゲーム機の場合、早めに見切りをつけて次の新しいゲーム機を出荷させている傾向があります。それでも売上推移の様子見からか、「5年」くらいの猶予があります。
今、ノリにノって販売台数を増加させてきたSwitchですから、今回は「6年」のVIPな生産発売期間が与えられるのは間違いないでしょう。Wiiの販売台数1億160万台を突破して新記録樹立も十分に狙えます。
もしくは「7年」の期間が与えられる可能性もあります。というのも任天堂が販売した初代ファミコンが1983年発売で、スーパーファミコンが販売されるまでの7年間、全世界で6191万台を発売しました。当時の時代背景を考えると空前のヒット作ですね。
あくまでアノマリー予想ではありますが、Switchの販売は2023年~2024年頃まで長期的に続くと予想しています。プレイステーション2が1億5000万台を発売した状況からも、狙えるシェアはまだまだ存在していそうです。
新しいゲーム機本体を発売したところで、WiiUのようにまったく売れずに業績不振となることもあり、必ずしもユーザーに受け入れられるとは限りません。であれば、人気が高いSwitchでシェア拡大を図るもの1つの経営戦略ですね。