JR第三四半期の決算発表で赤字幅拡大の下方修正!株価暴落
東日本旅客鉄道(銘柄コード:9020) が1月29日に第三四半期の決算発表。10月~12月の経常利益は1Qや2Qに比べて赤字幅縮小したものの、経常損益の通期予想に関しては従来予想の−5490憶円から−5960億円に赤字幅拡大。
2021年1月半ばより再び発令された緊急事態宣言の影響を受けて、下方修正をした模様。今回の緊急事態宣言は対象地域は限定的なものの、東京・埼玉・千葉・神奈川を含む東日本旅客にとっては影響大。
さらに、2月7日で解除目安とされていた緊急事態宣言が、ここにきてさらに3月7日に一か月ほど延長されたことも要因のようです。業績悪化に繋がるとして下方修正に至ったのでしょう。
株価は一時、「5%安」にまで売られ、終値は「−4.78%」の6561円となりました。今日は日経平均株価が強くて大陽線を付ける中、この大幅下落は目立ってしまいました。
モルガン:JR東日本のレーティングを4600円→4200円
実は、数日前の1月26日、 米大手モルガンスタンレー証券がJR東日本のレーティングを弱気(Underweight)に据え置き、目標株価を4600円→4200円に引き下げました。かなり低く付けられました。
これは2020年10月につけた最安値5446円を割り込む目標株価で、レーティング数値も10%近く引き下げられています。そこまで売り込まれる予想の根拠として、緊急事態宣言などで業績の回復が遅れると見ているのでしょうか?
ただ、三菱UFJMSやジェフリーズなど他の証券会社が掲げるレーティングは株価上昇を目標としている機関が多いので、あまり気にする必要はないかもしれません。
業績が赤字であることなど織り込んでからの現状の株価でしょうから、今の株価からさらに2300円も株価が下がる根拠が見当たりません。
機関が安く仕込みたいから、空売りをしているから、などの様々な理由でかなり低めのレーティングを付けたのでは・・・などと勘ぐってしまい、良からぬ妄想が働いてしまいますね、ただの妄想です。
「買い」と判断した投資理由
中長期では「買い」と判断しているので本日インしました。先週の1月26日にモルガンスタンレーによるレーティング格下げが嫌気されて株価下がっていたのですが、この第三四半期決算発表が迫っていたのでインしていませんでした。
さて、ここからさらに株価が下がる要因としては、追加で何かしらの悪材料がでることなのですが、現時点で思いつく展開として挙げられる理由は下記になります。
例えば①再度の緊急事態宣言および延長、②海外の感染拡大によるインバウンド観光客の見込み減少、③オリンピックの無観客開催、④テレワークやオンライン会議増加によるJR利用客の減少・・・これらの要因が組み合わさって通期予想の下方修正など。
緊急事態宣言の自粛もあり、仕事で出張に行く人も減りましたし、旅行客も減りましたね。外国人の利用者も減少してしまい、人の動きを止める=JRなどの鉄道会社にとって業績に大打撃となります。
ただ、これ以上にない悪材料が出尽くしたときこそ底となります。それが今なのかもう少し後なのかわかりませんが、今から徐々に買い下がっていく戦法で投資チャンスとも考えている訳です。
緊急事態宣言が延長となりましたが、東京や大阪の感染者は減少傾向にあるので、もしかしたら早くに緊急事態宣言が解除される可能性が高いです。コロナのワクチン接種も開始されますからね。
いずれにしても、経済が回復すればJRはすぐに業績が黒字転換となります。短期目標株価は7000円として、中長期目標株価は8000円~9000円。10月の最安値である5446円を割ったら撤退でいきます。※投資は自己責任でお願いします!